ロシアのウクライナ対応を外交で解決しようとした欧米首脳に対してプーチン大統領は懸念されていた「侵攻」が始めた。駄々っ子プーチン大統領に振り回された格好だ。
プーチン大統領はウクライナの親ロ派組織が優勢な2つの人民共和国の独立を承認し、求められていた平和維持のための派兵を決定した。
米・バイデン大統領は予定していた米ロ首脳会談をキャンセルし経済制裁を強化するという。しかしその経済制裁も大規模な制裁ではなく、外交的解決の可能性を残している。
フランスのマクロン大統領は早くから梅光での解決を目指し努力していたがメンツ丸つぶれ、G7、EU加盟国も国際法違反で圧力強化、ドイツは天然ガスのパイプライン承認を中断するという。
ロシア上院は軍の国外活動を承認、平和維持活動のため派兵するというが、国連のグテレス事務総長は批判する。平和維持軍は国連が派遣するものではないのか。
ウクライナの大統領は「非常事態宣言」を出し、予備軍の召集を始めた。米国も周辺国に増派を計画しているらしいがウクライナはNATOに加盟していないのでウクライナには入り難いのだ。
プーチン大統領の狙いは何なんだ。状況が厳しくなると分からなくなってくる。ロシア国境の安全保障としてウクライナのNATO加盟阻止、EUへの加盟も阻止か。
一方、ロシアン人保護のために2つの人民共和国の独立と派兵を決めたが、一部が人民共和国である2つの州、さらにウクライナは旧ロシア人ではないのか。侵攻し殺し合いをする理由が成り立たない。
結局は、国内での長期政権の基盤強化ではないか。経済疲弊で人気も落ちているらしいが、国民の目を外交に向けさせようとしている。
最終的にはプーチン大統領が「さらに侵攻」するか、「撤退」するかだ。「ロシアの条件は無条件」と言っているらしいが何時まで、どこまで強気が通用するか。トランプ前大統領が「プーチンは天才」と評したそうだが、戦略上のサプライのことか。
思い出すのはブレジネフ元首相がキューバに核ミサイルを搬入しようとした時、ケネディ元大統領が海上封鎖までして阻止しようとしたが、最後はブレジネフ首相が搬入を諦めた。
今回はどうなるか。ロシアが孤立を深める結果になるのか。
0 件のコメント:
コメントを投稿