何もコロナ禍に限らず、自然災害が重なったときの退避、非難行動は予めしっかり訓練していないと被害を大きくすることは今までの経験から分かる。日本のどこに住んでいても決して他人事ではないのだ。
新聞によると、10~12日に女川原発で住人約400人を含めた訓練を予定していたがコロナ禍で住民は不参加、関係機関の職員ら役2270人で実施するというのだ。それでも感染拡大防止のための対策は採るという。
原発に事故があったとき、30km圏ないでは避難や屋内退避が求められる。7市町村、約20万人が対象になる。ところが原発の立地は海岸よりでバスも通らない細い道一本で、万一地震などで土砂崩れが発生した時は避難も難しく、自治体は非難計画作成に四苦八苦しているようだ。
それで思い出したのが、数日前にテレビ東京「これより先の卑怯にすんでいる人を知りませんか」とたずね回る番組だ。
見ていたら四国の佐田岬半島が出てきた。ここには伊方原発があり、やはり住民避難で問題を抱えているところだ。
半島の根元の八幡浜からバスが出ている。伊方までは便数が多いが、半島先っぽの三崎までは数本しかない。目的地は佐田岬だ。伊方原発は八幡浜から10kmぐらいでそんなに遠くはない。しかし30km圏内にはあちらに集落、こちらの集落に何人とバラバラに住んでいるようだ。
バスも通らない細い道、この道一本しかないので通行止めになると避難の手段がない。海岸よりだと船で対岸に渡ることも計画されているようだ。確かに地方自治体が独自に計画することなど困難を極めるようだ。
この付近は中央構造線断層近くにあり、最近地震が発生しているし、阿蘇カンデラ噴火では大きな被害を受けることが予想されている。
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