地球とよく似た火星で大昔は海もあったが消えた。内部の金属対流が関与しているというが、磁場が消えたために太陽風が火星に降り注ぎ、水を宇宙に飛ばし海が蒸発したという(読売新聞2022.3.13)。
内部の金属が硫黄を含む鉄と水素を含む鉄に分英詩対流がとまり、磁場が消えたというのだ(同上)。
では地球はどうなるのか。磁場があるから太陽からの危険な宇宙線などから我々を守っているし、地磁気があるために偏角、伏角、強度で地球上のあらゆる地点を表されるのだ。ニジマスの鼻、伝書鳩のくちばしにセンサーがあるのだ。
そんな大事な磁場がなくなったら地球上での生活は出来ない。
地球の磁場は地球内核に固体の金属があり、その外側を液体の金属が外郭としてある。この外郭が滞留し、電流をつくり磁場を生み出すのだ。
ところが地球の磁場も変化が出ているという。
北極軸は北極点を向いているのではなく、カナダの北部に位置していたが最近は日付変更線を渡りロシア側に回っているという。そのスピードも以前は年に10kmだったが今は50kmにスピードアップしているが、その原因は分からないという(朝日新聞2019.5.9)。
さらに現在に地磁気の強度は過去の2倍程度で、消失や逆転につながるとはいえないという(同上)。
地球上で今分かっている異状は、南大西洋磁気異状帯があり、西に向かって拡大中と言う。ここでは磁場が弱まっているという。地磁気の逆転が進行中と言うのだ。2034年には逆転が避けられない時期が始まるのだ(逆転が始まるというわけではなさそうだ)(「地磁気の逆転」アランナ・ミッチェル著 光文社 2019.2)。
何故か、南海トラフ巨大地震が発生するのではないかと見られている磁気を同じだ。
しかし、慌てることはない。急に逆転するのではなく長い年月にわたるので徐々に調整されるから心配はないらしい。
地磁気は危険な宇宙線から我々を守り、地球上の地点を決める重要な3成分を持っているのだ。
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