事態は異状状態になった。マリウポリでは400人が非難していた美術学校が爆撃され、ロシア軍は期限を切って投降を要求し、ウクライナは拒否したという。さらに数千人がロシアに連行されプロパガンダに利用されるのではないかと見られている。
バイデン大統領の言う「民主主義vs専制主義」の戦いも戦争のやり方に大きな違いが出ている。
専制主義政府のプーチンは間違った歴史観、「うそ」の上塗りで国際法違反の数々の無法行為も正当化する「やりたい放題」に対して、民主主義政府のバイデン大統領は国民の民意に沿い、「ウクライナで戦わない」と宣言、核戦争、第3次世界大戦への発展を回避している。
NATO諸国もウクライナへの派兵は控えるが武器の供与を進める。米国も経済制裁を強化し、同盟国へ協力を要請、経済制裁の効果は出てきているが、問題は中国の対応で「抜け穴」になる危険もある。
米英の戦況分析ではロシア軍の進軍がもたつき、ウクライナ軍の抵抗が厳しいという。「国を守る」ウクライナ人にとって士気は高いが、ロシア軍の士気は落ちているようだ。ウクライナで展開しているロシア軍の将校5人が殺害されたという。全部で20人しかいない将校のうち5人を失ったことは大きい。
そんな中でゼレンスキー大統領はプーチンに直接会談を提案している。ゼレンスキー大統領は「即時停戦、ロシアの撤退」を主張すればプーチンは「NATO化拒否、非軍事化」を要求している。両者の溝は深い。プーチンが応じるかどうか。
一方、NATO諸国は結束を固めている。24日にはバイデン大統領も参加し首脳会談をするらしい。
ゼレンスキーvsプーチンではなく、バイデンvsプーチンの構図になるのか。
ゼレンスキー大統領は急遽NATO加盟を申請したが、手続きには時間がかかるようだ。しかし、万一、ウクライナがNATO加盟国になっていたら、プーチンはウクライナ侵攻を決断したか。恐らく決断に躊躇したのではないか。即世界大戦の危険も出てくるのだ。それぐらいの判断は出来ただろう。
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