プーチン・ロシアは今回のウクライナ侵攻に対する国連総会での非難決議に応じられないというのであれば、国連を脱退したらどうか。それともどうのように非難されようと国連にいて、ロシア批判に対抗するために居座るとでも言うのか。
世界平和維持のためには国連の存在意義は大きいが、最近の紛争は領土問題に絡んで「力による現状変更」と言う国際法違反状態が安全保障常任理事国であるロシアや中国が紛争の当事国になっている。安保理決議も紛争国が拒否権を発動できる状況なのだ。
これが国連の機能をないがしろにしている。国連決議に応じられないのであれば脱退すべきではないか。
「世界の警察官」の立場を否定した米国は今回のロシアのウクライナ侵攻でもあいまいな立場だ。
NATO加盟ではないのでウクライナで直接軍事行動はしないというが、武器供与や戦況分析には熱心だ。
ロシアの侵攻成果が遅れているのは、ロシア兵の士気、燃料、食料の兵站問題、作戦のミスによるのではないかという米国の戦況分析に応じるかのようにロシアは無差別ミサイル攻撃で市民まで多数の犠牲者を出し、核兵器の使用まで臭わせる。米国のやり方が逆効果になっている。
一方、国際世論はロシアに厳しくなっている。
国連安全保障理事会の決議を拒否権で否決しても、国連臨時総会ではロシア批判を賛成141、反対5、棄権35で可決した。
ロシアは一段と孤立化を進めたのだ。この決議に応じるかと思ったら逆に侵攻を強化するようだ。
停戦、撤退を協議するウクライナとロシアの交渉も両者の最終目標への隔たりがあまりにも大きい。恐らくプーチン大統領が頑なに主張しているのだろう。
プーチン大統領を翻意させるのは、ロシア国民自身だ。米国主導の経済制裁の効果もジワリと国内経済に影響が出てきているというし、国内の要人も戦争反対を唱えだした。何時までも意地はりは出来ないと思うのだが・・。
フランスのマクロン大統領も引き続きプーチン大統領と会談しているようだが、プーチン大統領は「最後までやる」と言ったそうだ。
英国は常任理事国からロシアを除外する案を議論しようとしている。当然の動きだが、今、プーチンを説得できるのは残念ながら中国の習主席しかいないのではないか。習主席も紛争国の当事者だ。
しかし、ここでウクライナとロシアの調停に乗り出し成果があれば評価を上げるチャンスではないか。
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