2022年3月27日日曜日

どうなるウクライナ問題(17):第一段階完了? では第2もあるのか、何か

 

ロシアのウクライナ侵攻がウクライナ軍の抵抗でうまく行っていないニュースに「ホッと」感じていたが、25日にロシア軍のルツコイ作戦本部長が「侵攻の第一段階を追え、今後はドンバス地方に集中する」と言い出した。 

ドネツク、ルガンスク両人民共和国の支援、開放が主要目標だというのだ。

当初は首都キエフ制圧、傀儡政権の樹立でゼレンスキー政権の殲滅だったと思う。しかし「国を守る」士気の高いウクライナ軍に行く手を阻まれ一部は戦線が後退しているという一方で、ドンバス地方では激戦化していると見られている。 

プーチンは短期決戦で制圧を目論んでいたが、戦線が拡大、長期化するにつれ兵站問題と露軍兵士の士気に低下が出てきた。さらには部隊間の指揮命令系統も混乱しているのか、停戦協議中も露軍は攻撃を続け、人道回避など出来ない。 

新聞報道によると、露軍の7人の将校が殺害されてという。指揮官がいないのだ。 

さらに露軍兵士の死傷者数も10000人を超えるらしい。テレビ画面で白色の冷蔵トラックを指差してウクライナ人が露軍兵士の350人の死体が入っているというのだ。一部ベラルーシにこっそり運び出されたニュースも流れた。

甘利にも多くの戦死者が明るみに出ると、ロシアでも絶大な力を持つという「兵士の母の会」が反戦動に動けばプーチン政権にとっては痛手になるというのだ。

又、ロシア国内のプーチン政権内でも内紛が始まったらしい。「戦争反対」の良心が出ているのだ。

経済担当(?)だったチュバイスさんが特別顧問を辞退し、国外へ出たという。肝心の国防長官の所在も不明、さらにロシア中央銀行のナビウリナ総裁が辞任を申し出たが、慰留されたという。このひとは、クリミア併合のときも経済の舵取りをし成功した人物だが、ウクライナ侵攻でのロシア経済に不安を持っているという。辞任ともなれば影響は大きいらしい。 

そのほか側近の動きも注目されている。 

今のプーチンの行動を止めさすのはプーチン政権内からの動きが重要になるし、国内への情報をどう伝えるかが問題だ。 

今のところ第一段階として成果を謳っているのだろうが、第2段階、第3段階があるのか。それは何か。 

生物化学兵器の使用、核兵器の使用もほのめかしているが、国際法で使用が禁止されていると専門家は言うが、プーチンは国際法など無視する指導者だ。期待ができない。

非人道的兵器を使用することで責任追及されてもプーチンだから西欧諸国のロシアを脅かす行為をでっち上げて正当化するだろう。国際舞台から葬り去る動きもある。G20からの除名だが反対する国もあれば議長国の意向も影響する。英国の言う国連安保理からの除名もあるがこれもルールがない。 

アメリカやNATO諸国は世界大戦を回避しようとしているが、すでに世界大戦ではないのか。ウクライナだけが戦場になっているが、NATO諸国にも及ぶ危険がある。 

さらには今回の戦争は以前とは違う。「核保有」を背景にロシア軍の優勢と見られていたが意外に弱い。そして大きく違うところはスマホ、SNSにより情報の世界拡散だ。ゼレンスキー大統領は情報戦で勝っている。プーチンはメデイア規制するが完敗だ。

そしてウクライナは「民主主義を守る」というのだ。っ社会主義、専制独裁政治は時代遅れなのだ。プーチンの間違った歴史観に煽られてはいけない。

 

 

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