2022年3月18日金曜日

ロシアのウクライナ侵攻で「Gゼロ」世界が浮き彫りに

 

ロシアのウクライナ侵攻に始まるプーチン大統領の国際ルールに反する無法行為は誰が見ても目に余る蛮行だが、世界大戦に発展することを危惧するアメリカは腰の引けた対応だ。オバマ元大統領のときの「世界の警察官」否定政策が続いている。 

国連もグテーレス事務総長が嘆くように機能していない。安保理常任理事国の決議もロシアが拒否すれば反故だ。臨時総会でロシア避難決議が141票で可決されたが、反対や多くの棄権国がある。

英国がロシアを常任理事国から外す提案をしているが正論だ。日本も国連安保理改革を提案している。 

マクロン大統領やシュルツドイツ首相が仲介しているが、プーチン大統領は撤退しないとプロパガンダに利用されている。トルコ、イスラエルも仲介に名を上げたが、やっぱり中国の習主席がどう出るかだが、同じような問題を抱えている中国が仲介するとは思えない。 

G7, G20も首脳会談、財務相・中央銀行総裁らが打ち合わせを繰り返し、経済制裁などで協調を目指している。G7も最初はロシアも含まれていたがクリミア問題で除外されG7になったが、トランプ前大統領はロシア復帰を考えていた。 

EU, NATO加盟をウクライナは目指していたようだが、プーチンはNATO加盟を嫌がっていた。ロシアの安全保障に影響するからだ。ゼレンスキー大統領は侵攻中に加盟申請したが、直ぐに加盟できるはずはない。 

逆にEU, NATOが結束する動きになった。アメリカにも期待できない。トランプ前大統領のとき、NATOに軍事費の増額を要求、叶えられないなら縮小、撤退をほのめかしたことがある。 

マクロン大統領が西欧主体の軍事同盟の設置を提案したことがある。 

国際司法裁判所もロシア撤退措置を下したが、ロシアは欠席、無視されれば保護も同然だ。

プーチン大統領は、「核保有国の一つ」と核兵器の使用までほのめかしているがそうなれば核戦争と言うことになりロシアを出来るだけ刺激しないように配慮している。だからウクライナが提案するウクライナ上空のロシア機飛行禁止案も受け入れられない。 

ロシアは中国に兵器提供を要請しているが、どう出るか。中国が動けば、専制主義国家vs民主主義国家の対決になり、泥沼化だ。逆の場合は中国が漁夫の利を得ることになる。 

Gゼロ世界に向け、各国が自国の安全保障をどう構築していくか。アメリカもNATO加盟諸国の安全保障には取り組むと言い、24日にはNATO色との首脳会談にバイデン大統領は出席するという。それにしてもアメリカの存在感が薄くなっているのか。ウクライナでは戦わないというが、すでに大量の軍備を提供しているし詳細な情報はウクライナにも提供されているはずだ。

 

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