2016年10月13日木曜日

12日、東京大停電:点検で「異常なし」の高圧送電ケーブル出火事故

高圧送電線ケーブル出火現場
テレビ朝日 報道ステーション2016.10.12
4ヶ月前の目視点検では「異常なし」だった東電の高圧送電ケーブルでの出火事故は東京に予期せぬ大停電を起こした。トンネルの壁の落下事故でも直近の点検では「異常なし」だったという事例が多い。業者の責任逃れか、点検のやり方に問題があったのか。

報道ステーションより
今回も東電は原因究明し点検のやり方を見直すという。テレビニュースでの東電関係者の説明ではケーブルの真ん中を油が通る管がありそのまわりに銅線が巻かれ、その外を油で含浸した紙が巻いてある。その銅線のところで火花が飛び紙が燃え上がったということらしい。

臭い、温度の以上などが考えられるががっちり保護されているケーブルをどうやって点検するのか。点検の基本は目視であることは分かるが、今回は無理だったのではないか。

首都はあちこちに送電系統が張り巡らされているので練馬変電所、豊島変電所への送電がストップしても対応は早かったようだが、59万戸で停電する大事故になった。

私は大田区に住んでいるので今回は停電に遭わなかった。夕方のテレビニュースを見て知ったぐらいだが、停電した11区では大変だったようだ。今までも地震などで経験した事の繰り返しになった。

政府はいち早く「テロ」を否定したが、海外で多発しているテロ行為には敏感になっているのだ。

でも、こんな程度では終わらないのが「富士山噴火による降灰」に起因する大停電だ。

阿蘇山噴火でも降灰により地域で停電が発生しているが、火山灰付着で碍子の絶縁が破壊されるのだ。11本送電線に登って碍子を掃除していた映像を見ても分かるとおり大変なことになる。

更にはコンピューターなど電気機器が役に立たなくなるのだ。一般家庭、産業、役所、病院、交通機関と広範囲に障害が発生し、復旧の目途が立たない状況になるのだ。

首都直下地震も例外ではない。

電気が来なければどうなるか。思い出そう。あの計画停電のことを。東京では計画停電がなかったが、私は群馬に帰っているときに冬の朝、夕2回計画停電を経験した。寒さもあってか本当に何も出来なかった。でもこの時は2時間すれば電気が来るという安心感から何もせず過ごしたが、災害と言うことになるとそうはいかない。


生活が便利になればなるほど万一の時は不便になる。

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