2016年10月9日日曜日

阿蘇山噴火、熊本地震は中央構造線断層帯の西端を揺すっているのか

阿蘇山の爆発的噴火を伝えるNHKニュース
2016.10.8
昨年9月の阿蘇山噴火、今年4月の熊本地震そして今月8日の阿蘇山の爆発的噴火は 日本を縦断する中央構造線断層帯の西端を揺すっていることになるのか。これからこの断層帯を東に糸魚川―静岡構造線断層帯に通じて富士山にも影響をするのか。

3.11東北地方太平洋沖地震は869年の貞観地震の再来だったことが分かり、専門家は今の日本列島の状況は、9世紀のそれに似ていると言い、全国的な大災害が予測されているのだ。

肥後地震(744年、869年)、豊後鶴見岳噴火(772年、867年)、阿蘇神霊池噴火(864年)、阿蘇山噴火(867年)、薩摩開聞岳地震(874,885年)等が上げられ東に行くと播磨地震(868年)、京都群発地震(827,851,868,880年)、美濃地震(745年)、中部地方地震(762年)、信濃地震(841年)、北関東地震(818年)、富士山噴火(781,800,864年)、南関東地震(878年)これに南海・東海地震(887年)などが上げられるようだ(「歴史の中の大地動乱」保立 岩波書店 2012.8)。

だから今回も富士山噴火を心配する人もいる。京都も南部を震源とする地震が発生していたが今は静穏だ。でも群発地震の歴史がある。

熊本地震、阿蘇山噴火を西の方の異変と思っていてはいけない。必ず私たちの住んでいる関東の異変にもつながる。富士山が噴火でもすると首都圏は大混乱なのだ。

ところで今回の阿蘇山噴火、36年ぶりの爆発的噴火だという。午前146分頃の発生と言うが、噴石、火山礫、降灰にはおどろいたことだろう。テレビニュースの画面で火山礫が飛んでいるのが分かる。

昨年9月の水蒸気噴火後、一時静穏を保っていたが4月の熊本地震で躍起されたのか、8日の爆発的噴火となった。9月の噴火では静穏状態になったので入山規制を緩和したが、阿蘇山をよく知る専門家は、「静穏後噴火することがあるから注意」を訴えていた。その通りになった。

空振も認められ傾斜計では噴火の前に山体の膨張も記録されている。破局噴火の話も出てくるが、これだけ観測が続けられているのだ。有珠山噴火時、犠牲者もなく全員退避したことが話題になっているが、住民が異変に気づき研究者に連絡したのがきっかけだったという。

研究者と地域住民の密接な情報交換が人的被害を最小限に食い止めることが出来るのだ。


1億総防災担当者の時代なのだ。

0 件のコメント: