2016年10月30日日曜日

地域合同防災訓練に参加し、「命を守る」「地域を守る」体験

周辺に安全を知らせるために玄関ドアにタオル掛け
大事なコミュニケーション法だ
東京都大田区の合同防災訓練で 2016.10.30
10月30日は肌寒い日曜であったが、地域の防災訓練が実施され参加した。今まではマンションで消火訓練をしていたが今年は「命を守る」「地域を守る」テーマで地域の合同防災訓練に参加する事になったのだ。地域住民、各自治会の役員、区役所の出先機関、消防団、消防署そして警視庁、自衛隊も参加した。

主催者である区役所の出先機関の女性職員の説明では今年の防災訓練は東京湾北部地震で私たちの地域は震度6強が想定されている。先の東北地方太平洋沖地震では5強だったので2ランク上の揺れだ。恐らくドンという数回の上下動の揺れの後に激しい横揺れが続くのだ。

近くの自治会事務所に集まり、スタンドポンプによる初期消火訓練をし、合同訓練場である小学校に集まり大声、タンカ搬送、AED体験、煙体験、水消火器訓練だ。

このほかに「安全を周囲に知らせるタオルを玄関に吊す」訓練も予定されていたが、合同訓練場になる小学校までの約1kmの道のりでタオルを吊している家は2軒だった。

主催者側の説明では、東北地方では黄色の旗を掲げて安否の確認をする方法が採用されているが、先の地震でも町内会で80%で確認出来たことを東京でも採用しようとしているらしいが、2軒だけという結果にがっかりしていた。

スタンドポンプによる放水体験
教宣活動が不足していたのか、意識が低いのか、悩むところらしい。

でもマンションでも応用できる。「無事」「怪我」「避難」などのカードを入り口ドアのノブに吊しておけば、管理組合で組合員の安否確認がしやすくなる。早速提案してみる。

スタンドポンプを身近で操作するのを見る事が出来た。消火栓と刻印されている水道管マンホールを開けセットする。はじめてだと迷うところもあるが慣れれば問題ない。日頃の訓練が必要だ。

煙体験
煙体験も始めてやってみた。保湿剤に使うエチレングリコールの煙だが、2m立方のテントの中なので狭くて真っ白だが、普通は広い場所で温度差もあるので床に近い所を背を低くしたり、這って移動すれば良いのだ。

AEDは、今では保育園、幼稚園でも設置されているが年齢に関係なく必要な時がある。担当の人が丁寧に指導していた。なかなか人気(?)がある。昔は30万円したが今は15万円ぐらいで手に入る。早く処置できれば助かる事例も多くマンションでも設置が必須だ。

AED体験 やっぱり注目される
水消火器による消火体験はどこでもやっているが、今は出来るだけ炎を使って実際に近づける訓練でガスの炎を利用する場合がある。消防署に相談すれば無料で訓練してくれる。

大声コンテスト
地震などで被害に遭えば「助けて」とか「火事だ」と大声で叫ぶ事も必要になる。大声コンテストもやられていた。

でもいろいろ問題があるらしい。

まだ、合同訓練は始めて3年ほどらしい。自治会の訓練もぎこちないところがある。連絡、報告はシナリオによる訓練が必要ではないか。

また、各自治体、合同訓練場所になる小学校、中学校でのやり方がマチマチでどうして良いか迷うことがあると自治会の役員は言っていた。


首都直下地震は今から数分後に起きても不思議ではないが、何故か無関心も多い。「直ぐには起きない」と安心しきっているのだろう。

0 件のコメント: