2016年10月24日月曜日

それでもトランプ?:エリート政治から中間層以下のための政治への転換点か

それでもトランプ候補か。今、アメリカはエリート政治から中間層以下のための政治への転換点にあるというのか。米大統領選は不人気者同士の戦いであるが、クリントンさんがテレビ討論以降リードしているらしい。それでも隠れトランプ派が増えていると言うからアメリカ社会の複雑さを反映している。

万一、トランプさんが大統領になると世界のリーダーとしての役目が果たせるのか。それは無理だろうと皆思う。アメリカの主要紙はトランプ反対だし、共和党主流派、支持者でもトランプ嫌いだ。

中国は第二のアメリカの地位を狙って陸路、海路で拠点作りを急いでいるし、AIIS、宇宙ステーション、元を国際通貨にしてアメリカに対峙する姿勢を強めている。

一方、アメリカと言えば1%の富裕層、利権者が政治を操り格差が拡大し、これ以上の格差拡大はアメリカ社会を崩壊させる危険がある。

地方の経済は危機的らしい。白人でも就職難で失業者が増える一方、移民が仕事を奪っているという。製鉄会社の城下町は疲弊し地方経済への影響は大きい。米国産品が輸入品に脅かされてもいる。

だからトランプさんは反グローバリズム、反TPP、「アメリカN01」、移民受け入れ反対、メキシコ国境に壁構想などで人気を得ている。一時はクリントンさんも影響を受けTPPでは同じ考えを訴えた。

暴言を吐くトランプさんより撤退したサンダースさん(確かそう言う名前だった?)ではダメだったのかと考えるが、共和党主流派ではこれほどの旋風は起きなかったのだろう。

でもアメリカは変わらなければならないのだ。

ステイグリッツ教授も、トップ1%の富裕層のための政治、経済、司法制度から中間層以下のための諸制度に変えて社会を活性化しなければアメリカ社会は疲弊すると警告している。

果たしてエスタブリッシュメントのクリントンさんが大統領になったらどうなるか。

エリート層のための政治を続けるとアメリカの社会不安は募るばかりだろう。「世界をどうしようか」と考えている暇はないのだ。



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