2016年10月3日月曜日

安倍政権の横暴か:どうして年明け解散・総選挙が出来るのか

今、自民党・安倍政権の側近が年明け解散の可能性に言及しだしたが、安倍政権の横暴、本当に出来るとでも思っているのか。野党のだらしなさ、公約の争点隠しに自民党支持率の高さで安定政権を望む国民は自民党を勝たせてきた。

今、安倍政権にとって、政局に利することがあるのか。プーチン大統領が訪日し山口で会談する計画がある。安倍さんは日ロ平和条約締結、北方領土返還に道筋が立てられるとみているのだろう。しかし、北方領土が返ってくるとは思えないし、極東開発、経済援助でカネをむしり取られて終わるのではないか。

「新しい発想で解決」と言うが、今度はどんな言い訳をするのか。

景気の上昇と言うが、所得が上がらないので消費が伸びないとみて官製賃上げを経済界に打って出た。でも国民の財布のひもは固い。何故か今、値下げが始まっている。一度は値上げしたが消費が減ったので値下げせざるを得なかったようだ。

経済財政諮問会議で民間議員が3%の賃上げをするという。2%の物価上昇にはそれを上回る賃上げが必要と言うのだが、経済界は素直には同調出来ないようだ。

安倍政権の延長を策した自民党総裁任期を39年にするという。二階幹事長や側近あたりが囃し立てているが、ポスト安倍を狙う陣営からは不満の声が上がる。「何故、今か」と言うことらしい。

後になればなるほど安倍政権への批判も高まってくる。アベノミクスも評判は良くない。日銀が目指す2%物価安定目標も期間が曖昧になった。だから今のうちということだろう。

でも、誤魔化しで野党の批判に明け暮れる解散・総選挙はまっぴらだ。

野党がモタモタしている内に叩けということだろう。民進党と共産党の共闘も蓮舫代表ではどうなるか。党内の保守系は反対するだろう。前原さんらが離党するとみられているが、3日の国会審議では前原さんが質問に立っていた。離党はないだろう。
国会審議で憲法改正が問題になり、自民党草案がやり玉に挙がっていた。民進党は「下ろせ」というが自民党は「下ろさない」という。一方下村さんは自民党草案に拘らないと言うのだ。

自民党は正々堂々と公約に「憲法改正 自民党草案」を掲げたらどうか。何時も争点隠しで憲法改正を訴えない。先の選挙でも民主党は「憲法改正反対」「2/3拒否」と訴えたが自民党場知らぬ顔、議席を確保できたと思ったら憲法改正を言い出した。公約に掲げていたというのだ。

何時も卑怯な自民党の選挙戦術だ。

アベノミクスも見直しが必要な時に来ているが、自民党はアベノミクスを加速するという。「一本一本の矢は折れやすいが、3本を束ねれば強い」という意味の発言を経済財政諮問会議で民間議員がしていた。経済政策を主導する経済財政諮問会議は安倍政権をヨイショする。

2%物価安定目標も達成時期が延びた。量的から金利に政策の重点も変わってきた。量的緩和策も期待が出来なくなった。先日ラジオを聞いていたら白川総裁を評価する話が出ていた。

白川総裁はまず、1%の物価目標を目指し、それを越えたところで次に目標を立てるという考えだったが、時の政権は政策転換を急ぐ必要があったのだ。

日銀の仕事は「物価の安定だ」。今こそ物価は低率だが安定しているのではないか。2%を目指さなければならない理由があるのか。

解散・総選挙に出るのであれば自民党はもっと真剣にやるべきではないか。


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