2016年10月31日月曜日

小池さんの政治塾「希望の塾」に過大な期待は禁物だ

新聞によると小池知事の政治塾「希望の塾」が旗揚げし2900人が参加したと言うが、個人の政治家を冠にした政治塾に過大な期待は禁物ではないか。小池さんは「批評家ではなくプレーヤー」として参加出来る方向を目指すと言うのだから「小池新党」が視野にあるのだろう。

支持地盤の弱い都議や区議が参加するのは当然として、地盤、看板もない人間が新たに議員を目指そうと参加した者にとっては過大な期待は禁物だ。

橋下さんの政治塾「日本維新の会」(?)を直ぐ思い出す。確か2000人が集まり議員を目指したようだが、選挙資金はなく、逆に看板代をとられ落選すると借金が残ったという。橋下さんという看板に頼ったのだ。それが地域政党を越えて国政にまで進出した。

今、政治家になろうとする人材が不足している中で、当選した議員の質が問題になった。橋下さんが現役の頃は毎日記者会見で顔を見ることが出来たが、代表が松井さんに替わると滅多に維新の会の顔を見ることはない。橋下さんは人の言わないことを言うからメデイアは面白がってコメントを求めに群がったのだ。

現代表の松井さんも沖縄で大阪県警の機動隊員が沖縄住民に暴言を吐いたと批判されたとき、記者会見で「暴言もあったが、一生懸命頑張っているご苦労さん」と労いのコメントをしたから批判が集中し弁解の羽目になった。

「他人が言いにくいことを平気で喋って人気をとる」、こんなやり方で維新の会は目立っていたのだ。代表が替わってメデイアに出る機会が少なくなると、そのうちに忘れ去られる運命だ。

大村・愛知県知事、河村・名古屋市長、嘉田元滋賀県知事も政治塾を作ったが今どうなっているのか。ほとんどメデイアで顔を見る機会はなくなった。

小池「希望の塾」へも支持基盤の弱い都議や区議が集まっているようだが議席は決まっている。新たに議席を得ようとすると自民党の議席に食い込むことだ。今、自民党都連は苦境にある。そこにつけ込み議席を獲得するチャンスはあるだろう。
でも、それは一時の現象だ。利権に絡んだ自民党員の支持基盤は強固だ。初回は負けるだろうが次回は復活するはずだ。それを阻止するのは私たちが意識改革し都政に立ち向かわなければならない。

テレビの報道を見るに付け、いろんな職種の人が参加し政治に携わろうとしていることは分かる。それだけ今の東京都政には批判者が多いのだ。

ただ、受講費用が高い。10000円/月、5ヶ月で5万円になる。それで本当に生きた政治が分かるのか。寧ろ新聞や雑誌をたくさん読み、テレビでは東国原元宮崎県知事、浅野元宮城県知事、片山元鳥取県知事らがコメンテーターを務める情報番組のほうが生きた政治を知ることが出来るのではないか。

小池さんの「希望の塾」も今は物珍しさでメデイアが囃し立てるが、決して安泰ではない。小池さんがズッコケルと終わりだ。いまは豊洲問題、東京オリンピック問題で果敢に攻めているがその「落としどころ」は難しい。

先日都議会議員の方と話が出来たが、「小池さんは難しい立場」と言うことに異論はなかった。


落ち目になるとメデイアは一斉に逃げる事を忘れてはいけない。

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