2020年11月12日木曜日

小さな記事の大きな課題(12):安倍さんが言う。「物価上昇2%」は「2%以下でも安定」ということだったのか

 安倍さん いまさら何を言うのか。議員連盟の設立総会で政権時の「2%物価目標」が未達だったことに触れて、「未達でも雇用が完全雇用に近い状態になったので政策ターゲットに到達したと考えている」という。

正確に言えば「2%以下でも安定させることができた」ということらしい。

安倍元総理のブレーンで異次元の量的緩和推進者である浜田元内閣参与も「雇用が改善したからいいじゃないか」とコメントしたことがある。

安倍元総理はアベノミクスで当時の日銀白川総裁を更迭してまで「2年で物価上昇2%」を掲げ挑戦したが任期中も達成できなかった。国会審議で野党の前原さんから「なぜ、2%か」と根拠を聞かれたとき、「2,3,4%と専門家はいろんな数字を出しているが2%が一番達成可能だったから」と答え、前原さんは「その程度の理由か」とあきれ返っていたことを思い出す。

今に思えば、先進国のいずれの国も「物価2%上昇」目標を掲げるが未達だ。要因は経済構造が変わってきたのだから経済指標も見直す必要があるというのだ。

「物価の安定」「雇用の安定」が中央銀行の目標だとすると、物価は1%前後で安定、雇用も正規ではなく非正規で増加し改善していることは確かだ。目標を達成しているとも考えられる。

それにしても安倍さんは辞任してから俄然元気になったようだが、どうしたのだ。新型コロナウィルス対策で自分の思った通りに行かず、内閣支持率も落ち、やる気を失い総理の座を放り出したのか。

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