2020年11月22日日曜日

GOTOトラベル、GOTOイート見直し:菅政権に必要な政策の柔軟な運用、説明責任か

 菅総理、政権に必要なのは政策運用の柔軟性と説明責任ではないか。一度決めた政策に前のめりする姿勢はどの政権でも「責任問題」が出てくるので避ける傾向にあるが、政策運営にはPDCAサイクルを回すことが大事だ。推進中に緊急事態が発生したときの対応などをしっかり決めて実施すべきだ。

政治の世界ではPDCAが採用されていない。

新型コロナウィルス感染拡大は「人の動き」からだが、経済再生を目指したGPOTOキャンペーンは沈む観光業、飲食業界に活を入れる政策だが、GOTOトラベル、GOTOイートはGOTO感染拡大のきっかけになった。

感染状況指標も感染拡大を示しているが政府は見直しを避け、「そに時期ではない」と頑なに拒否し前のめりの姿勢だ。

しかし、専門家が危機感を持っている。感染状況が各地で過去最多が続く中で政府はやっと重い腰を上げた。

全国で2596人、東京539人、神奈川193人、愛知211人、北海道234人、大阪415人、兵庫153人、地方都市も過去最多だ。それぞれの県知事が警戒レベルを引き上げ注意を喚起するが、要請は自粛程度だ。西村担当相も「国民一人一人の考え」と突き放した経緯がある。

ところがこの感染拡大でやっと重い腰を上げてGOTOトラベルではステージ3の地域を目的地から外したり、GOTOイートでは食券やポイントの一時停止を決めた。

それでも社会経済活動の強力な推進を回避し、マスク着用、3密回避など基本的な感染防止策を訴えている。

この3連休の初日のテレビニュースを見て驚いた。マスクはしているが、ソーシャルデイスタンスなどない。通路は人込みの中を歩いているのだ。やっぱり本音は「怖い」のだそうだ。

GOTOトラベルはすでに4000万人が利用、感染者はたったの176人と言う。濃厚接触者など確認できないのだから低いのは当然だ。

GOTOイートも5000万人が利用、12月から本格的になるという。こちらは飲食だ。感染拡大の恐れは大きい。食べているときはマスクを外し、マスクしてモグモグする。酒を飲むと気が大きくなり大声で話す。大声でカラオケをする。クラスター多発しないわけがない。

それにしてもGOTOキャンペーンがあるから旅行したり、飲食したするのか。今まで泊まったこともない上級のホテルや部屋に泊まる。「いいチャンスだから」が理由らしい。

旅行に行きたかったら自分のカネで行けないのか。税金を使った補助なんて公平さに欠けていないか。旅行や飲食に行きたくても行けなかった納税者はどうするのか。GOTOキャンペーン未利用者に税金の一部を戻してくれないか。そんな気がしてならない。


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