2020年11月25日水曜日

中国・王外相来日:安保(日本)vs経済(中国)で尖閣はどうなった、何しに来た

 中国からの要請だというが、王外相は何しに来日したのか。両国の主要点は安保(日本)vs経済(中国)だが、尖閣問題はどうなったのか。日本は安全保障上、最重要課題は中国の尖閣諸島領海、領空侵犯問題だ。ところが新聞報道では経済問題が大きく取り扱われ「何しに来たんだ」という感じだ。

最近の日本を取り巻く外交は日米豪印外相会談、RCEPT協定、TPP、バイデン新大統領との電話会談、そこで「尖閣は日米安保の第5条適用」の言質を取ったと菅総理は喜び、対中国包囲網を構築しているのだ。

バイデン新政権の下、日米同盟を強固にした日本に中国は警戒しているのだ。新聞報道ではバイデン外交が本格化する前に対中包囲網に楔を打ち込もうとしているのだろう。

日本が安全保障に力を入れる一方、中国は経済だ。

TPPに積極的に参加を習主席は宣言する、対中包囲網を緩める戦略か。11月にはビジネス往来の再開、2021年にhあ閣僚級経済対話が決まったという。一衣帯水の長期的強力パ-トナーと持ち上げた。

尖閣問題はどうなったのか。

茂木外相は「前向きな行動」を強く求めたという。どんな行動なのか。「はっきり領海、領空侵犯はやめろ」といったのか。「日本の漁民の漁業を妨害するな」といったのか。

恐らく言っていないのだ。王外相は「事実として日本の漁船が絶えず尖閣諸島(魚釣島)周辺の敏感な水域に入っている」と反論した。尖閣周辺の挑発行為の自制を求めると「意思の疎通を図る。希望を持っている。双方の努力で東シナ海を平和で協力の海にしていきたい」というのだ。

何か打開策でも持っているかのようだが、今まで首脳会談などを行って要求しているはずだが一向に改善が見られないのはどうしてなのか。

政府は「敏感な水域への侵入はやめろ」と指導するが、漁民団が聞かないのか。いった誰が主導しているのか。

在日米軍のシュナイター司令官が、海上民兵、海岸警備隊、海警に守られた漁船が関係しているという。

確かに漁師とは思われない人間が船に乗っているし、巡視船に体当たりする違法な行為をする船もある。海岸警備船に守られた漁船も多いらしい。報道によると遠くは南アメリカ近辺に出没、300隻余りがタンカーや医療船とセットになって操業しているという。中国近海では魚獲が減ったので遠洋漁業をやっているのだ。日本海の大和礁にも中国漁船が目立つそうだ。

国際機関が中国の乱獲に警告を発していた。習主席もコントロールできない組織が動いているのか。

尖閣問題は領有権として2022年まで続くのだ。中国はあきらめないだろう。習主席の訪日なんてとんでもない話だ。国賓待遇として呼ぶのであれば尖閣諸島の了解、領空侵犯を完全に止めてからにした方がいい。約束を守らないのが中国の常とう手段だ。





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