2022年7月15日金曜日

安倍元総理襲撃事件に思う(1):責められるは警備ばかりか、主催者(自民)にも問題が

 山上容疑者の犯行は決して許されるものではないが、毎日のメデイアの報道によると、社会問題化したことのある統一教会の相変わらずの霊感商法も絡み家庭崩壊した容疑者に同情すべき点はある。

一方、このような結果になったために警察庁が奈良県警察本部の警護の在り方を検証するという。警察に対する批判が大きいが、主催者である自民党側にも問題はなかったのか。政権与党に対する検証も忘れてはいけない。

不思議に思う第一点は、どうして街宣車の上でやらなかったのか。何故、平地しかも交通量の多い路上を背にしての場所だったのか。急だったので街宣車が用意できなかったのか。それとも有権者とのグータッチを重視したのか。

報道によると、安倍さんの遊説は急きょ変更になり決まったという。県警は前日の夕方から警備計画を練り、本部長は翌日(事件当日)の朝、「違和感がなかった」ので承認したという。

どのくらいの時間をかけて動員警官数、配置を考えるものなのかわからないが、大物であることはわかるので相当緊張感を持って計画したと思う。

1っ発目から2発目の間に3秒あったが、その間にどう警護したかが問題になっている。安倍さんは1っ発目で振り返り、2発目まで棒立ちだったという。素人の私でも安倍さんを地面に押し付けて守ったり、腰を低くして安全な場所に誘導することぐらいは訓練映像からもわかる。何故できなかったのか。

背後も警備していたが、容疑者が安倍さんの方向に動いたことを感知できなかったか。丁度その時、自転車で通行する男性がいたのでそれに気を取られていたと報道されている。

事件はいろんな偶発的出来事が重なり発生したのだ。警察官一人一人の質の問題、要人警護の訓練も必要になるが、主催者の自民党だって問題がある。ご都合主義で遊説先を変更すれば警護に当たる警察は翻弄される。

遊説場所も選ぶべきだ。無理なことを警察に突き付けてはいけない。警察だけが悪者になってはいけない。


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