2022年7月9日土曜日

民主政治の根幹を揺るがした安倍元首相が、民主主義を揺るがす凶弾に倒れるか

 8日の奈良市での安倍元首相が撃たれたニュースに驚いた。テレビはそのニュースを流しっぱなしだが、視聴者撮影の現場動画が流れたのを見て大体のことは想像できた。残念なことだが死亡が確認され、心からお悔やみ申し上げる。

安倍総理の政治姿勢には問題が多かったので襲撃された原因が何だったのか注目したが「政治信条ではなく、宗教団体に関係していると思った」ということらしい。

今、各国の政治を見ると英国、米国をはじめ国が二分されているようだ。ジョンソン首相は辞任、バイデン大統領は中間選挙がピンチらしい。フランス、ドイツも政権与党が苦しんでいる。

安倍元総理も8年という長期政権を維持、経済政策では正統派経済学者からは批判もあったがアベノミクスで当初は成果を収めた。憲法改正をやりたいらしく、自衛隊の存在、集団的自衛権の問題など国民に広く議論を展開させている功績はある。

しかし、私利私欲に走った森友学園問題は財務省を舞台に交渉記録の偽造など民主政治の根幹を揺るがす結果になっているし、桜を見る会前夜祭の後援会問題は政治資金規正法、公選法違反の疑いなど多くの国民の批判を浴びたが、自から説明責任を果たしていない。

外交にも力を入れたようだ。北方4島返還交渉では「君と僕とで同じ未来を」とプーチン大統領をファーストネームで呼び合うがプーチンは憲法改正で「領土分割を禁止」した。2人だけでどんな約束ができていたのか。トランプ前大統領とは他国の首脳もうらやむ(?)友好関係を保ったが、常にお土産が必要だった。それが巨額な兵器の購入だった。 

今、自民党最大派閥の領袖として岸田政権に物申しているが、安倍さんの死で保守系はどう動くか。自民党内の力バランスも変わりそうだ。

しかし、参院選中の応援演説中の安倍さんの死ではあったが、これがために自民党へ同情票が流れることは回避し選挙と事件は別ン青だ。


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