選挙のたびに何時も気になることがある。自民党候補者の獲得得票数が野党候補者の獲得票数に対して低いが、議席数はダントツに自民党だ。
2017年の総選挙で圧勝した自民党の得票率は48%だが議席数は75%の218議席だった。全有権者で見ると自民の得票率は小選挙区で25%、比例で17%、4人に1人が自民支持だった。
野党共闘が出来ていれば3割に該当する63選挙区で勝敗が逆転するというのだ(朝日新聞2017.10.24)。
今回の選挙でも立憲民主、国民民主、共産党で残念ながら野党共闘は出来なかった。今まで聞いたこともなかった政党が旗揚げされているし、地盤の弱い政党が目立つ。15の政党が候補者を立てている。これでは野党票が分散し、自民に勝てない。
そこで考えるのが、有権者が野党候補を絞り投票することだ。有権者にそれぞれの理由があるだろが、国のために一本化する手もあるのではないか。
海外メデイも日本の選挙で自民党が勝っていることに「自民党は選挙の賭けに勝った」という。
社会学者のマックス・ウェーバーも「国家とは与えられた領域で暴力の正当な行使を独占する主体だ」と定義している。「暴力の正当な行使」とは「受け入れられている」=「選挙で認められた」、「太刀打ちするものがいない」=「野党のごたごたで与党に対抗できない」と言うことらしい。
野党が、それぞれが自らの政策を主張し、主導権を得ようとするから共闘が出来ない。だから有権者の方で野党候補を絞るのだ。少々の政策の違いは我慢すること。いわゆる経済学者のケインズが言う美人投票だ(私の以前の主張と異なるが)。
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