2023年1月31日火曜日

たかが110円、されど110円:100円ショップを支えるものは何か

 

110円ショップと言ってもバカにならない。便利で役立つ商品が多く、量的にも無駄がないのが良い。商品も十分に役目を果たしていることを最近経験した。マンションの大規模修繕工事でベランダのウッドデッキを片付ける際に紙テープで番号などを記して貼り付けた。 

ところがはがす時に完全にはがれない。はがし残しが発生し処理のためにネットではがし材を検索したが量的に多すぎることになり100円ショップで探したら70mlで110円が見つかり、購入し試したら十分に満足のいく結果になった。 

買って失敗した例がないが以前、テレビ番組で部屋の模様替えをするときに専門家が100円ショップであつらえた商品を使い成功例を紹介していたが、今は見ない。やっぱり安さが堅牢さを失くして飽きられていたのか。 

しかし、どうして100円ショップでこのような商品を提案できるのか、不思議だったが128日のテレビ朝日「林修三の今でしょSP」で100均ショップ社員が選ぶ本当に便利な商品BEST30を大公開でその一端がうかがえたが、問題もありそうだった。 

確か、DAISOと納入しているメーカーとの攻防で、DAISOは棚面積を広げようと商品の展示面積を小さくし他の商品を多く展示する考えをメーカーに示した。確か洗濯ものを干すときに使用する商品だっがが、広げて展示していた。 

そこで、メーカーは折って面積を小さくして展示する方法を提案した。当然DAISOは喜んだ。 

しかし、ここで問題が発生する。折りたたみ、包装するのでコストがかかることになる。どうするか。 

メーカーは今よりたくさん売ってコストを吸収するか、メーカーに泣きつきコストを吸収するとなるとメーカーは従業員を犠牲にするしかない。従業員の犠牲の上に成り立っていた日本の経済なのだ。 

ここから先は放送にはなかった。

中小企業の従業員の賃上げがなかなか進まない。コストアップ分を製品に上乗せしてくれない中小企業の悩みがある。これが今、岸田政権も問題にしている点だ。 

私達が100均に群がっていると中小企業は経営難、従業員は低賃金を我慢することになる。これじゃダメなんだ。

 

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