2024年6月15日土曜日

日本の取るべき道、日銀の独立性:インフレと判断し日銀利上げ、結果として為替円高への道

 なかなか、日銀、政府の取るべき道がわからない。日銀が利上げして為替を円高にもっていくのは金融政策上は「禁じ手」という。日銀の役目は金利で景気を操作することであり、為替は政府の仕事だ。

でも、日銀が利上げをしてFRBとの金利差を縮めると為替も円高に動き今の日本経済の窮状を救うことができるはずだ。

いま日本の消費者物価指数は23年度3.2%、24年4月2.5%で物価目標の2%を超えているが、日銀は認めない。2%への安定的目標には近づいているというが、もう一つ確信ができないのだ。

数値上は2%を超えているが、日銀がいう賃上げ→物価を上昇の好循環に至っていないのだろう。だから次の賃上げに勢いがあるかどうかを注視するというが、実質賃金はマイナスだ。賃金が伸びていないという。2020年と1991年を比較すると米国は2.8倍、英国は2.7倍だが日本はたったの1.2倍。相当の賃上げをしないと欧米に追い付かない。

政府も脱デフレ宣言ができない。時の政権は宣言したいのだろうが、今の需給ギャップはマイナス1%、6兆円ほどの需要不足という。

でもなぜ、今のような物価上昇2.5%がだめなのか。むしろ日銀の言う2%に根拠がないのではないか。

海外の中央銀行はスイス0.25%の利下げで政策金利1.5%、9年ぶりの利下げという。院フィレが低下傾向とみたのだ。スウェーデンは0.25%の利下げ、政策金利3.75%、カナダも0.25%利下げ、政策金利4.75%という。

FRBも3回の利下げを予定していたが、年内1回の値下げを予定しているという。政策金利は役5%だ。

日銀は決定会合で6兆円の国債買い入れを減額していくというが具体的な計画が7月に先送りするという。予見可能な形で減額していくという。日銀の国債保有も580兆円、発行残高50%だが、米国は21%、英国は31%を比べると異常に高い保有だ。減額すると金利も上がるという。そこは注視していく必要がある。

政府の役目は為替管理だ。為替介入で対応しようとしているが。一国だけの対応では効果がない。米国財務省はけん制する。

今一番の日本の取るべき道は物価目標の2%を超えているのだからインフレ対策として日銀が利上げし、結果として為替が円高になることぐらいか。

2%、アベノミクスに拘ってはいられない。正統派経済学者が言うようにリフレ派経済は検証されていない政策だったのだ。

この一言、「日銀は独立性」を取り戻せ!





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