舛添さんの「政治とカネ」のスキャンダルが出てくる度に、東京都知事の選び方に問題があるのではないかと反省せざるを得なくなる。最近でも石原さん、猪瀬さん、舛添さんと3年で3人、まともな知事はいなかった。
東京都知事に本当にいい人が選べないのか。票田が大きいために必然的に知名度があり、選挙資金をつぎ込まなくても票を獲得できる人気者を候補者に選ぶ。人気者=理想的政治家ではないが、都の役人はしっかりしているので誰がなっても困らないのだ。
東京都知事選だから名を挙げるチャンスとばかりに候補者は乱立し20人にも迫る。こんな中から本命を選ぶのだから当然に自公vs野党の構図になる。
政権党にとっては、首都の首長は絶対に欲しいから人気者、知名度で票の稼げる候補者を擁立する。当然に「外れ」が多い。
次から次に出てくる舛添さんの「政治とカネ」のスキャンダルだが、参議員時代の物が多い事で、こんな事は政界の裏では分かっていたのではないかと疑う。
舛添さんを推薦した自民党の谷垣幹事長は「猛省」を促し「都知事としての居住い」を厳しく指摘したが、「先走ったことは言えない」と辞任に対しては口を濁した。
これで、自民党は推薦した責任を感じているのか。谷垣さんは、舛添さんが自民党を出て行ったときの総裁ではなかったか。
その発言を受けてか、福島でトマトをかじっていた舛添さんは「更に精査して説明責任を果たす」という意味の発言をし、神妙な顔つきがメデイアの編集された映像が流れる。
口では他人には「無駄遣いするな」「責任を取れ」というが、自分は公私混同もやりたい放題で、これでも辞任はせず、都政に邁進するという。
今、辞職となると参院選、都知事選となれば政界も大変なのだろう。候補者選びが一苦労だ。常連も年を取ってくる。
後釜に石原伸晃さん、蓮舫さん、またまた橋下さんの名前が挙がる。パフォーマンス大好きの人間ばかりで自分のために知事の立場を利用する連中だ。
石原さんは父親の後を受け継ぐつもりだったのだろうが、自民党総裁の芽が出て来たこともあり都知事候補を見送ったこともある。「聞いてないよ」「しらないよ」が口癖で、良くも自民党の幹事長が務まったものだと驚く。
蓮舫さんは、民主党政権時「事業仕分け」で名を馳せた。でも「廃止」と決めた事業の多くが政治復活したのでは何をやっていたのか分からない。選挙の幟には事業仕分けで「2番手ではダメなのですか」と質問したときの仕草が影絵になっていた。都政の「無駄な事業排除」が売りになるのか。
前大阪市長の橋下さんの名前が挙がっていることにも驚く。「憲法改正」で都政を振り回すのか。宮城県知事だった浅野さんが出馬したとき、石原陣営は「東京のことは東京に任せろ」と反撃していたのを思い出す。
今度こそ、本当に都政に役立つ候補者を選ぼうではないか。「自民党の売りに騙されるな」だ。
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