NHKテレビニュースより 2016.5.6 |
何時も北朝鮮のやることは分からない。ほとんどがショーやパフォーマンスと思うのだが、関係国、メデイアは振り回されている。今度の第7回朝鮮労働党大会も、その一つだ。
故・金正一総書記が「北朝鮮のような小さな国は、何時も騒いでいないと忘れ去られる」と言っていたのを思い出す。だから悪いことばかりだ。
36年ぶりの党大会で金第一書記の実績をアピールし今後の強固な体制を築く目的があったのだろう。海外から多くのメデイアを招待し、ある意味で国を公開するのかと思っていた。
多くのメデイアもそう思って大挙押し寄せたのだろうが、案の定期待を裏切った。党大会が開かれている4.25文化会館の中に招きいれられるのではなく、道路を隔てた反対側から建物を映すしかなかった。おまけに何時始まっているのかの情報もないのだ。
北朝鮮に派遣された記者の現地取材も会館をバックにした映像だけだ。
市民の生活を紹介している映像もあったが、多くのタクシーが街中を走り回り、スーパーでは豊富な商品が棚に並び、市民の買い物カゴには商品がいっぱい詰まっていた。
ミサイル発射や水爆実験で各国の経済制裁が強まっているが、北朝鮮はビクともしない事を訴えているようだ。ところが、実体は経済制裁が実行される前に多くの商品を買い込んで、少しずつはき出しているのだと情報番組のコメンテーターが解説していた。
何時も報道される中国側と北朝鮮側の映像を比較すると、北朝鮮は私たちが70年前に経験した日本の風景にそっくりだ。
中国側は栄え、北朝鮮側は木が生えていないはげ山の光景を見ると、気候が同じなのにどうしてかと不思議になる。
やっぱり政治がおかしいのだ。
韓国レストランの従業員13人が集団脱北したニュースには驚いたが、海外で稼ぐ北朝鮮の企業には上納金が要求されるらしいが、その取り立てが厳しく、おまけに中国、韓国などが北朝鮮レストランに行くことを制限しているので経営も厳しいらしい。
耐えかねて脱北したようだが、何やら山口組の分裂、抗争に似ていないか。
どうなっているのか分からなかった党大会のニュースが突然午後10時30分になってテレビで報道された。
スーツにネクタイ姿の金第一書記がペーパーを片手に挨拶をしている映像だった。それを身じろぎせずに聞いている代議員にも驚く。日本であればケータイをいじったり、週刊誌を読んだり、居眠りするのが当たり前の光景だから、異常な光景に映る。
何を主張しようとしているのかはっきりしないが、「先軍政治」で米・帝国主義と戦い、社会主義国の完成を目指すというのか。
国民の貧困には見向きもせず、弾道弾ミサイル、水爆の実験を成功裏に持って行き、核保有国としてアメリカをはじめ世界に認めさせようとしているのだろう。ミサイルの発射実験も繰り返し、今度5回目の実験がいつかと近隣国しメデイアは注目している。
核開発と経済成長の共生を狙っているとも言うが、世界で歓迎されない政策で国威を発祥できるとは思えない。
核保有国を認めさせてアメリカを話し合いのテーブルに着けさすことを狙っていると言われているが、アメリカは6ヶ国協議が前提だ。
アメリカがそっぽを向き、中国が見放した現在、味方はロシアか。孤立化する北朝鮮だ。国民は困窮しているが政権や軍のトップは今の体制で快楽な生活を凌駕している。
彼らが、こんな政治体制を変えることなど考ええられない。金第一書記に国民の本当の声が聞こえるようになるのは何時のことか。
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