2016年5月21日土曜日

20日の舛添知事定例記者会見(2):これが211万票を獲得した男の魂胆か

20日午後の舛添・東京都知事の定例記者会見を見て、これが211万票を獲得して男の魂胆かとがっかりした。政治家として、自分のやった行為について自ら説明する責任を放棄し、自分に有利な判断を示してくれそうな第三者による厳しい目での調査に託すという。

第三者と連発する舛添さんに、延々と2時間も質問を繰り返すメデイアに哀れさを感じた。

メデイアは何故、席を立って会見場を後に出来なかったのか。プライドはないのか。

メデイアには、何か言質を取らなければ何のために記者会見に臨んだのか分からないためだろう。舛添さんとともにメデイアにも責任があるのだ。

しかし、会見中、常に机上のペーパーに目をやりながらの説明、上から目線での従来の姿が見られなかったことに舛添さんの作戦がうかがえた。

211万票を得て都知事になった舛添さんが、今回の窮地に弁護士など関係者が雁首そろえて検討し受けたアドバイスは何だったのか。

まず、政治資金規正法に素人のメデイアを相手にせず、専門家に判断を委ねる方針に切り替え、20日の記者会見を乗り切ることだ。決して高圧的態度は見せるな。

ザル法と言われている政治資金規正法だから記述自体に間違いをやっていなければ助かるはず(例 宿泊代ではなく会議費)。

記述以外のことは喋らない(例 妻は親族)。

屁理屈を繰り返すと信頼を失うばかりなので説明責任を果たすな。

人民裁判に乗っかっての失職は避ける。第三者の厳しい目で見た結果により身の振り方を判断する。

弁護士を加えての調査は、中立性をアピール出来るが機微に触れる点、違法な判断の核心は「調査の限界」で逃げることも出来る。

こういったアドバイスで20日の記者会見に臨んだのではないか。

後は、都議会の動きだ。猪瀬さんの時は確か百条委員会を設置した。5000万円の札束をバッグに入れことが出来るかがテレビ画面に映されたシーンは衝撃的だった。

更に、舛添さんは当初「ルール通りで問題ない」と言っていた、公用車の乱用、高額な都市外交をどう追求していくか。


トップリーダーが余りにもせこい公私混同に東京都はどう楔を打ち込むか。

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