2016年5月24日火曜日

舛添・東京都知事の「政治とカネ」疑惑:問われるのは自公の製造物責任か

「第三者による厳しい目での調査」を優先する舛添知事の「政治とカネ」疑惑だが、問われるのはこんな男を担いだ自民党、公明党の製造物責任ではないか。何故、東京都知事にまともな人間が選ばれないのか。

1000万人を越える有権者を持つ東京都だが、「投票しないバカ」、「投票するバカ」が顕著に表れている。

舛添さんの記者会見を見て、谷垣幹事長は「猛省」を促し、「居住がある」と苦言を呈し、山口代表は相変わらず「説明責任を果たせ」と繰り返す。

でも谷垣幹事長の「猛省をうながす」発言は、そのまま自民党に返そうではないか。何故、こんな男を自民党は担いだのか。公明党は政権与党として自民党が選んだ候補者を担ぐのは仕方ないが候補者を保証出来たのか。

先の都知事選では宇都宮さん、細川さん、田母神さんらが名乗りを上げていたのになかなか舛添さんは出馬の意向を表明しなかった。

舛添さんは、自民党政権で厚生労働相を経験し人気が出た。「次期総理」とメデイアは騒いだ。でも自民党内では活躍出来る場がないとみたのか、仲間を連れて離党したが、連れだったのは数人で新党を立ち上げるまで行かず、既成政党(?)と組んで新党改革の代表になった。舛添さんの人気で選挙に強いと思っていたが意外に人気はなかった。

自民党は当時谷垣総裁だったが、舛添さんを「除名処分」にした。

舛添さんが公示ギリギリまで出馬がはっきりしなかったのは、知名度のある候補者で首都の首長を確保したい自民党と、過去の経緯は別としてプライドの高い舛添さんだからトップ当選するには自民党と組むしかなかったのだ。

その調整に時間が掛かったらしい。パフォーマンス好みの舛添さんだが、公認(?)を得られるのであればと自民党公約を丸呑みした。

今、疑惑が出ている「政治とカネ」の問題では当初から噂が流れていた。週に1回は九州に帰ってお母さんの介護をしているとメデイアに流していたが、お姉さんが週刊誌で迷惑な話として完全否定していた。

胡散臭い人だと思っていたが、知事選では211万票でトップ当選した。こんな舛添さんが何故、ダントツのトップ当選かと疑ったほどだ。2位以下の候補者が悪かったのか。

東京都知事選は何時も15人以上の候補者が乱立し非自民党候補者の票が割れる。前回も宇都宮さん、細川さんらが非自民統一候補になれば舛添さんと接戦になっていたはずだ。

自民党は、曰わく付きの舛添さんを無理に押す形になって今、舛添さんの「政治とカネ」の疑惑で責任を問われる状況になってきたが、自民党本部の動きは鈍い。

後は東京都連がどう動きかだ。百条委員会を設置し疑惑を追及すれば猪瀬さんの二の舞だろう。不信任案を出せば舛添さんだから都議会解散で抵抗するだろう。二進も三進も行かないが、役人がしっかりしているから都政は大丈夫だろう。

それとも政局が立て込んでいるので、舛添さんの任期一杯我慢するかだ。

都知事選では「投票したバカ」、「投票しないバカ」で、ここ3年3人の知事が替わっている。

人気、知名度のある政治家は、パフォーマンス好みの政治家で自分のためになる事しかしない。政党は「実績から、この人で」という候補者を立て有権者は実績から候補者を選ぶ。大人の選挙をしようではないか。


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