20日、TBSテレビ「ゴゴスマ」で注目の舛添知事の記者会見を見た。弁護士のアドバイスだったのだろう。まずは、政治資金規正法に精通した弁護士を含めた第三者による公正で厳しい目で見てもらって、その結果によって自分の考えを述べたいという釈明の連発で期待された進展は全くなかった。
舛添さんの考えの根底には、「政治資金規正法には反していない」という考えがあるのではないか。更に弁護士は複数を考えているようだが自分で選ぶという。
自分で選んだ弁護士は依頼人の意向に沿った判断を示すのではないかという疑念がぶつけられたが、この人なら舛添寄りと思われない人を選ぶらしい。
知事自身が自分の考えを説明できないのかという質問にも、「信頼を失っている」からまず第三者の調査を待つと言うのだ。
それでは、この記者会見を見た国民が、「追及が甘いのではないか」と批判する結果になる。政治家が「政治とカネ」について説明できない現状をどう考えるか、知事失格ではないかと詰め寄られるが、「まずは第三者による調査を」と繰り返すばかりだ。
恐らく舛添さんは、弁護士よりアドバイスを受けているのではないか。「第三者の調査を待つ」の一点張りで逃げろというのだろう。
よく政治家がスキャンダルを追求されたとき、弁護士は「知らなかったで押し通せ」とアドバイスするのと似ている。
辞職については否定し、第三者による調査結果を受けて判断するが、それまでは全力を挙げて仕事をするらしい。信頼を回復する方法はしっかり仕事をすることなのだ。
「記憶があるのか」との質問にも、政治資金収支報告書に記載されているので、良くチェックしてもらうことになる。
調査は具体的に何時までかという問いに6月1日から始まる都議会に迷惑をかけないようにすると言うが、それまでに結果を出すと言うことではないらしいがあやふやだ。調査範囲も過去に遡るので莫大な資料をチェックすることになると煙幕を張る。
全ては第三者機関の指示に従うというのだ。
政治資金の使い方は政治活動でしっかり国民のために使うというが、聞いていて苦笑いしそうになるが、本人は真剣な顔で応えていた。
事務所のシステムも、自分が考え、他人の意見も聞いて決めたことだが、自分に責任があるという。
「都民の目」と「法に精通した専門家の目」はどんな目か。どちらが厳しい目か。
舛添さんは法に違反しているとは思っていないから「専門家の目」より「都民の目」の方が厳しいと思っているだろう。だからヒョッとしたら専門家の調査結果では都知事を続投できると思っているかもしれない。
でも最後は都民の厳しい目だ。
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