2022年4月13日水曜日

中銀カプセルタワー解体:惜しまれながらの解体、十分に機能を果たしたか

黒川紀章設計の中銀カプセルタワー
解体が始まる
写真は2010.1.20撮影


天才建築家・黒川紀章設計でカプセルごとに更新ができる「中銀カプセルタワー」が建設され、当時それなりの評価を得ていた。それから50年、老朽化が激しく解体工事が12日から始まったという。 

いつものことだが、建設時は面白がって任期を得たが、そのうちに忘れられ、今解体となると再び惜しむ声が聞こえる。いつもの光景だが、本当に機能を十分に果たしたのか。 



5年前に浜離宮恩賜庭園を見学した時の帰りの出口で、噂のカプセルタワーが目に入った。確かに汚れているし、パイプのようなものがぶら下がっている。近づいて写真に収めた。 

大きな円窓に当時の先端の電化製品が取り付けられ、狭い一室だがそれなりに満足の出来る物件か。部屋で魚を焼くと煙が立ち込めるのでドアを開けるとエレベーターホールに排気されるらしい。 

超最近の価格は500万円と聞いたことがある。これだけ都心に近いと価値はあるという。 

自分の好きな設計でカプセル(10m2)を作成し、今のカプセルと入れ替える。なかなか面白いアイデアと思うが、一個も実現していないという。規格のサイズで設計し最後にユーティリティーを接続すれば終わりだ。でも10m2ではチョッと狭そうか。 

黒川さんと言うと都知事選にも出馬したことがある。残念だが落選したが、給料は要らない、私は毎日登庁すると公約した(当時石原さんは週に2~3日しか登庁せず、批判されていた)。 

それにしても惜しい建築物だが、再利用の申し出もあるという。確か軽井沢の別荘にもカプセルを利用した物件があったはずだが。



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