建屋の周囲に設置した凍土壁の凍結菅 2022.4.19 朝日新聞 |
雨水や原子炉建屋周辺の地下水が汚染の高い建屋地下に流れ込めば放射能汚染水の量が増えるため、削減策として建屋周囲に遮水壁を設ける計画が検討され、その工法に凍土壁が提案された。
通常は鋼矢板を打ち込めばいいのだが、地上や地中に配管や構築物があれば無理だ。そこで凍土壁が持ち上がったのだろうが同じような問題が当初から上がっていた。
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本来はトンネル工事で一時的に遮水する工法
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地下配管や地下水があると周辺の土を凍らすことが出来ない
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投資額、維持費が高い
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その効果が定かでない
○ 他の遮水工法も健闘したほうが良いのではないか
問題はたくさん提起されたが、直ぐにたれて手っ取り早い工法は別に見つからなかったために凍土壁工法が採用されたと見ていた。
しかし、新聞報道では地中の温度が0度を超えたり、冷媒の漏れ、維持費の高騰、さらには効果もはっきりしていないという。
今でも150トン/日の汚染水の排出が続いているようだ。さらに敷地的に早い処理が必要で専門家から海洋投棄が提案されているが風評被害を心配する漁民の抵抗が大きい。
東電は安全対策で40分の一に希釈して海洋投棄するというし、現在運転中の海外の原発もトリチウム含有排水を海洋投棄しているというがなかなか説得が出来ないようだ。
甚大な事故を起こした東電の自業自得だが、早い時期に海洋投棄を始めないと今後の廃炉作業にも支障をきたす。
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