2022年4月27日水曜日

知床観光船事故:危機管理の鉄則はまず、社長が記者会見し説明すること

 知床観光船の沈没事故は26人の乗客、乗員のうち11人が死亡、15人が行くへ不明という悲惨な事故になった。まずご冥福を祈りたい。

いつもこういう事故が起きると問題になるのが、企業の危機管理だ。どうしても責任者(社長)の記者会見が遅れる。おそらく、業務上致死傷罪に問われるために社長の発言は重視される。おそらくそこのところを考えて弁護士と打ち合わせしているのだろう。

しかしそれがために記者会見のタイミングを失することは気御油にとっては痛手だ。

今回の場合、23日に事故が発生、被災者家族などには「私は行けると判断した」とか、昨年の事故での船体の傷に関しても「軽い傷だった」と発言しているようだが、多くの人が要求する社長の記者会見は4日後の今日開かれるという。

○会社の安全管理、規定類は当然あるだろうが守られていたか、連絡手段が万全だったのか、

○最終的に誰の判断だったか、社長か、船長か(本来なら船長)、出港後に危険と判断し引き返せなかったのか

○他社が控えていたのに何故出港したか、船長は他の会社の人間に「中止」をアドバイスされていたのでは

○経営上トラブル続き、会社の体制が問題だったのではないか

など、結果論からいろんなことが言えるが、社長はまず、遅くならないうちに記者会見を開き、考えを述べるべきだった。想定質問に対して解答の準備ができていなかったこともあるだろうが、「小さい企業だ」、社長に責任がある。取り繕う「ウソ」はやめて本当のことを説明しべきだった。

一旦「ウソ」をつくと必ず「ばれる」し、ウソの上塗りはどうしようもなくなってくる。終始「本当」のことを説明しべきだ。



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