絶対的な兵力の差でロシア優勢と見ていた今回のウクライナ侵攻も「民主主義、国民、国」を守るというウクライナ兵の士気の高さでロシアの思うままの進軍に抵抗している。
キーウ周辺の町の惨状、非人道的ロシア兵の行為、無差別攻撃による街の瓦礫化、子供、女性など500万人に及ぶ国外避難、重要施設のインフラの破壊など予想外の惨状に世界各国から批判が集中し、プーチンのロシアは孤立化が進む。
考えてみれば「戦争犯罪人」プーチンの後先考えない侵攻だったのではないか。
戦況は長期化の見通しが強い。アメリカは「長期化の可能性」を指摘、ジョンソン・英首相も戦争は来年末まで続き、ロシアが勝利する現実的可能性を示したという(朝日新聞2022.4.24)。
マリウポリは完全に包囲し「開放」を宣言、東部、南部の親ロ派支配地域の制圧を目指すという。プーチンは工業地帯への攻撃中止」を指示したというが現場はロシアの攻撃が絶えない。
これだけの惨状にプーチンはウクライナをどう復興しようとしているのか。侵攻後の復興に必要はインフラ類をほとんど壊滅している。本来であれば必要な施設を残すはずだ。
世銀の推計によるとインフラなどの被害は600億ドル(約8兆円)と言う(朝日新聞2022.4.23)。以前、経済損失は70兆円と言う報告もあった。
さらには戦費や当面の財政の問題もある。ウクライナは当面の財政支援を欧米に要請している。ロシアだって1日の戦費は約2兆円ともいわれている。経済制裁が行われているとはいえ、天然ガス、希少地下資源の輸出は継続しているようで当面は大丈夫と言うが長期化すれば制裁の効果が出てくる。何しろGDP170兆円だ。国はでっかいが、経済規模は小さい。6月が限界との見方もある。
一方、これまでのことをして戦後、ウクライナ人の人心をロシアがつかむことが出来るか。みんな「プーチンロシア憎し」だろう。国外に女性、子供約520万人が国外避難している。今少しずつ帰国の動きがあるというが、プーチンロシア体制のままだとどうなるか。親ロ派市会議員などから新市長を任命しているようだが国民が付いてくるか。
後先考えない「戦争犯罪人」プーチンの無法な侵攻にウクライナはどう復興するのか。
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