2022年4月20日水曜日

どうなるウクライナ問題(24):勝敗を待つまでもなく弱体化が進むプーチン・ロシア

第一段階の首都キーウ制圧は失敗、第2段階のドンバス地方の制圧に向け、攻防が激戦化しているが、今回の「戦争犯罪人」・プーチンのウクライナ侵攻は戦争目的もはっきりせず、世界から批判が集中、勝敗を待つまでもなくプーチン・ロシアの弱体化、孤立化が目立つ。

当初は、東部2州のロシア派武装集団支配地域の人道支援、平和維持要請で派兵したが、北部の首都キーウ制圧を目指したがウクライナの抵抗が激しき撤退、東部ドンザスの2州の制圧に方針転換した。

今そのドンザス地方でのマリウプリ の制圧を狙ってウクライナ軍が立てこもるアゾブスタリ製鉄所を集中攻撃し、「銃を捨てて出てくれば命は保障する」くればと最後通告するもウクライナ軍は「最後まで戦う」という。

この製鉄所にはアゾフ連隊の他に1000人もの民間人も籠城している。ロシア軍がどう攻めるか、やり方によっては世界の批判を受けることになる。アゾフ連隊は「自分の領土のために戦う」と士気は高い。

ドンザス地方は平原で書くっる場所もない。当然戦闘も戦車を多用する戦術か。ウクライナ軍も攻撃型の兵器の提供を受けている。スウェーデン、オランダも兵器の供与を申し出た。

フィンランド、スウェーデンが中立からNATO加盟を速めるというし、チェコもEUへのモルドバ、ジョージア、ウクライナの3国の加盟を支持するという。プーチンがロシアの安全保障で一番嫌った周辺国のEU,NATO加盟が進んでいるのだ。

プーチンは「勝つことを信じている」と言うし、「自分の世界に閉じこもっている」と他国首脳のアドバイスに耳を貸そうとしないらしい。オーストリアの首相がコメントしている。ドンザスのアゾフ連隊には個人的怨念があるというし、時代に逆行する旧ソ連報の復権を目指しているようだ。

戦争の目的、大義名分がない「プーチンの戦争」だ。プチャで残忍な殺害行為をした舞台に「名誉称号」を送ったというから驚く。「戦争犯罪」を認めたようなものだ。

今回のウクライナ侵攻の勝敗を待つまでもなくプーチン・ロシアは国内も弱体化、世界的にも孤立化するだろう。

プーチンは「国内経済は安定している」と言うが、既にジワジワ経済制裁が効いているという。しかし、年代のよって評価が違うようだ。若い世代は危機感を持っているが、40代以上の年齢になると「余り変わらない」という。プーチンの支持率にも反映している。

国際舞台ではアメリカがロシアを排除しようとしている。G20財務相・中央銀行総裁会議ではイエ―レン財務相がロシアの出番では席を外すという。追随する国も出てくるだろう。

「戦争犯罪人」プーチンに主導されるロシアの未来はない。一刻も早くロシア人によるプーチンの引き下ろしをすべきである。




0 件のコメント: