2022年4月25日月曜日

ウクライナ2分割?:ゼレンスキーは西欧化、一方、プーチン流の社会主義か

ウクライナ侵攻が長期化する見方が強まっている。ロシアの兵力に比べてウクライナ軍の「民主主義、国民、国」を守ろうとする士気が高いのだ。プーチンは5.9勝利記念日行事に合わせてウクライナ戦況を歪曲していないか。

2分割論が出てきたが、これには問題が多すぎないか。

ウクライナも8年前までは親ロ派政権だった。汚職とか経済不安で「自由主義、民主制」を掲げる親欧米派のゼレンスキーの誕生となった。この時未だ親ロ派支配地域がの残っていてイザコザが絶えなかったのだろう。

プーチンは親ロ派支配地危機の同胞が迫害を受けていることから解放するためにウクライナに侵攻し、2州の一部を人民共和国として承認した。

しかし、今回の侵攻の目的をウクライナがNATO化する高尾Þによりロシアの安全保障に支障が出るためそれを阻止するというものだったが、本音は違うのではないか。

民主主義、自由主義経済で欧米の価値観が強まり、ロシア以上に旧ソ連国が経済成長することを警戒しているのではないか。

読売新聞(2022.3.25)の「ウクライナなどEU加盟申請」の記事を見ると、GDPはダントツにロシアが大きいが、1人当たりのGDPを旧ソ連構成国で比較するとエストニア、リトアニア、ラトビアなどがロシア寄りダントツに高く、ベルラーシ、ウクライナは低い。

天然資源、地下資源を豊富に持ち、農産物の輸出も多いが、何故、ロシアは経済成長で遅れているのか。ウクライナの親ロ派集団はそこのところを考えているのか。

ソ連崩壊後、ロシアは富の著しい集中と不平等が目立った。プーチンになってから政情は不安定、富の再分配も欠如するようになった。

一方で、プーチンは「シロビキ」と呼ばれる政権維持集団、今魔であった国営企業を民営化することにより「オリガルヒ」と呼ばれる新興財閥集団ができプーチン政権を支えている。

ウクライナの親ロ派支配者たちはこのようなプーチン流の政権運営に賛同しているのか。それとも体制に文句を言わなければそれなりの生活が保障されることを望んでいるのか。

ウクライナはゼレンスキー政権での西欧化、民主主義になれた。EUに加盟し経済成長を維持する意識が強い。

ウクライナにゼレンスキー政権とプーチン流社会主義政権を両立することができるのか。戦争停戦後の復興を考えるとゼレンスキー政権にはEU諸国、IMFからの財政支援が期待できるが、プーチンロシアではウクライナ再建がどうなるか。孤立化したプーチンロシアには期待ができない。




 

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