2022年7月26日火曜日

太平洋戦争とウクライナ侵攻の共通項:「戦争の終末について十分考えているか」

 

誰が言ったかわすれたが、ロシアのウクライナ侵攻にあたり「わが国の太平洋戦争に良く似ている」とのコメントを見たことを覚えている。今、ウクライナ侵攻は混沌とし陣取りゲームの様相を呈し、終末が醜くなってきた。 

そんな今、朝日新聞(2022.7.24)の「側近が見た昭和天皇の苦悩」の記事の中で侍従武官の坪島文雄さんの日記が公開され天のぷの苦悩が詳細に記されている。 

よく見ると本当にロシアのウクライナ侵攻にも言えることなのだ。 

それによると、41年12月開戦前、「戦争終結の手段を初めから研究しておき必要がある」、登場は腹案をまとめて国策として決定、開戦に。・・プーチンは東部の親ロ派武装集団の支配する地域から保護を求められ侵攻、キーウも簡単に攻略できると考えていたが、ウクライナの反攻に会い一進一退の状況だ。簡単に終結すると考えていた。 

43年、「報告がスカスカになった」。軍の能力低下、データの信頼性が失われる。・・長引くにしたがってロシアンコメントの信頼性に疑問が。何時もロシアが正しいというだけ。 

443月、国を最後の土壇場まで追い込むことは戦後の国の復興を困難にする。週末を考えているのか。・・ウクライナの戦後復興をウクライナ、特にロシアは考えているのか。無差別ミサイル攻撃で民間人に多くの犠牲を払い、重要施設をことごとく破壊している。復興には100兆円を超えるという。ロシアは親ロ派武装集団の支配地域をロシア化しているがウクライナ復興に帰するのか。

448月、「立派な計画でも実行が遅れないように」。・・欧米によるウクライナへの兵器供与が遅れているようだが、順次前線に配備しウクライナが反攻に転じようとしている。

452月、坪島産の敗因分析。政略が戦略を左右し、統帥作戦の純真性を汚毒した。緒戦で奏功するのは敵の旬部が不十分だったため、敵の反抗が始まると戦況は急迫、国力、戦力の差だ。

一度、プーチンやゼレンスキー大統領に見せたい日記ではないか。戦争を始めたプーチンが戦争を終わらせる責任がある。何時も犠牲になるのは戦場となった日本、今回はウクライナだ。 

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