2022年7月7日木曜日

マンション管理の正常化は2回目の大規模修繕工事の前後か

 最近の新聞によるマンション管理の体験記を見ると、マンション管理を管理組合が自ら手を出すようになった2回目の大規模修繕工事の前後から正常化、適正化に向けて進むような気がする。理事長始め、理事や組合員が結束し、マンション生活を維持し、老朽化に対応しているかが重要なのだ。

私の住んでいるマンションは築13年、70戸の平均的規模のマンションだ。

理事は輪番制で2年、13年目の理事になり、管理会社から急に大規模修繕工事をしなければならないと提案され、ズルズルひきつられて実施することになった。

1世帯当たり150万円の工事になるが、情報はない。総会や説明会を開くというが情報のフィードバックはない。理事会が資料を作成し情報を区分所有者に配布するわけでもなく、情報は管理組合の担当者が作成し、理事長名で配布するだけなので、大規模修繕工事に関する情報は管理会社の担当者としては詳しくは提供しないのかもしれない。

だから、管理組合としてどういう管理体制で大規模修繕工事に当たるのかもわからない。工事開始の確認、工事の進捗状況、節目節目での工事、作業のチェック、予算の執行状況、安全対策特に新型コロナ対策、安全配慮義務など重要と思うが、何も決まっていない。

業者や職人は「ここはチェックがないから楽だ」という。管理会社の抱える工事会社、職人は皆そういう風に思っているとしたら大変だ。実態としても工事費350万円で実施した塗装工事も「手抜き工事」をされていた。

入っている住民も若い。マンション管理の経験もない。一戸建てに住んでいたら自分で管理しなければならないが、その経験もない。仕方ないことなのか。

ところが新聞の体験弾で、2回目の大規模修繕工事の前後に組合員が正気を取り戻し、自分たちで管理しなければならない気になるのだろう。

マンション内のコミュニケーションの在り方、共同作業のイベントの在り方、そして工事費の確保、財政面での適正化だ。

特に2回目の大規模修繕工事では、どのマンションも工事費に不足が指摘され、どうして値上げするかが重要になってくる。その時、初めて管理会社に任せてはおけないと言う機になるのだ。

私のマンションも、一人で「ああではないこうだ」と言っているうちは管理の適正化は無理なのだ。2回目の大規模修繕工事を待つしかないのか。


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