2022年7月13日水曜日

何故、自民圧勝、野党惨敗?;自民が野党陣営への侵食で区別が付き難かったか

 

これだけ多くの重要課題が山積しながら自民圧勝、野党惨敗の2022参院選結果をどう考えるか。自民党岸田総理、連合会長の動きが我々の判断を迷わせたのではないか。 

連合の自民接触、岸田総理のトヨタ労組接触、政策課題への温度差、外交・安保では与党政権を頼るしかない。外交の力で解決できるロシア、中国ではない。尖閣諸島領海侵犯、中露協同での日本近海けん制周回行為、北方4島の動きは今の野党では対応できない。

岸田総理の積極的外交が若者にも評価されている。

自民と野党での同じ制約なら与党に頼るか。政権交代しての対応は遅すぎる。 

今回の選挙結果を見てみる。 

各政党の得票率

 

自民

立憲

公明

維新

共産

国民

選挙区

38.7

15.3

 6.8

10.4

 6.8

 3.8

比例区

34.4

12.8

11.7

14.8

 6.8

 6.0

                           単位 %

比例区では野党ががんばっているが、選挙区では圧倒敵に自民が優勢だ。その結果、議席数も選挙区では自民45、野党24、比例区では自民18.野党27だ。 

野党は共産党が言うように、共闘できなければ自民には勝てない。国民民主のような保守色を強くするとそのうちに消滅するか。

連合も会長が代ってからおかしな動きだ。700万人の陣容だが、労使協調路線もものづくり団体のTAMは連合の動きに異論を唱え立憲支持だ。昔からスタンスは野党支持だという。 

政権与党が揺さぶられているフランス、ドイツを見ると野党が伸びている。しかも2~3党だがわが国は自民、公明以外の政党が多すぎる。新興政党が議席を得ている。 

自民党・岸田政権は国民の支持を得たと思っているだろうが、今後は安倍元総理時代の「負の遺産」をどう清算できるかが大きな課題か。

0 件のコメント: