これだけ多くの重要課題が山積しながら自民圧勝、野党惨敗の2022参院選結果をどう考えるか。自民党岸田総理、連合会長の動きが我々の判断を迷わせたのではないか。
連合の自民接触、岸田総理のトヨタ労組接触、政策課題への温度差、外交・安保では与党政権を頼るしかない。外交の力で解決できるロシア、中国ではない。尖閣諸島領海侵犯、中露協同での日本近海けん制周回行為、北方4島の動きは今の野党では対応できない。
岸田総理の積極的外交が若者にも評価されている。
自民と野党での同じ制約なら与党に頼るか。政権交代しての対応は遅すぎる。
今回の選挙結果を見てみる。
各政党の得票率
|
自民 |
立憲 |
公明 |
維新 |
共産 |
国民 |
選挙区 |
38.7 |
15.3 |
6.8 |
10.4 |
6.8 |
3.8 |
比例区 |
34.4 |
12.8 |
11.7 |
14.8 |
6.8 |
6.0 |
比例区では野党ががんばっているが、選挙区では圧倒敵に自民が優勢だ。その結果、議席数も選挙区では自民45、野党24、比例区では自民18.野党27だ。
野党は共産党が言うように、共闘できなければ自民には勝てない。国民民主のような保守色を強くするとそのうちに消滅するか。
連合も会長が代ってからおかしな動きだ。700万人の陣容だが、労使協調路線もものづくり団体のTAMは連合の動きに異論を唱え立憲支持だ。昔からスタンスは野党支持だという。
政権与党が揺さぶられているフランス、ドイツを見ると野党が伸びている。しかも2~3党だがわが国は自民、公明以外の政党が多すぎる。新興政党が議席を得ている。
自民党・岸田政権は国民の支持を得たと思っているだろうが、今後は安倍元総理時代の「負の遺産」をどう清算できるかが大きな課題か。
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