朝日新聞(2022.7.4)の「ロシアはいつか敵になると確信」と言う、朝日新聞記者がキーウで90年代のソ連崩壊時にウクライナからロシアに核移送を反対していたウクライナ元交渉担当のユーリ・コステンコ氏とのインタビュー記事は「そうだったのか」と納得のいく内容だ。
プーチンはウクライナ侵攻に当たり、「ロシアは核保有大国」と欧米をけん制した。核兵器を持っていればあらゆる抑止力になるのだ。今、ウクライナを支持している欧米、NATO諸国もプーチンが「核兵器使用」の可能性を危惧し、プーチンを刺激しないようにしていること事態が「抑止力」になっているのだ。
ソ連時代、ウクライナは重工業、軍事産業、原子力産業の中心地だったが、今の侵攻で関連施設は破壊され、原発の維持管理にも問題を抱えている。これだけミサイル攻撃で破壊されれば、復興はどうなるのか。
ロシアが核保有国になったいきさつが分かってきた。
ユーリ・コステンコ氏は、ウクライナが保有している核兵器はウクライナで解体廃棄しNATO加盟でウクライナの安全保障の確保を考えていたというが、親ロ派武装集団の巻き返しでロシアへの移送となったのだ。
この時にコステンコ氏は「ロシアがウクライナの敵になる」と確信したそうだ。そしてそれが現実になった。
この民主主義vs全体主義(専制主義)の戦いは今後の世界平和の大きく影響する。
コステンコ氏は、ロシアが勝てば、欧州各国に手を伸ばすだろう。負ければロシアは内部崩壊すると見ている。経済情勢から考えても戦争を継続することは出来ない。経済危機が政治危機につながるというのだ。
その時は日本の北方4島も取り戻すことが出来るだろうが、ロシアは世界の脅威、ロシアと交渉しても「平和」は訪れないとも言うのだ。
厄介なロシア・プーチンの存在だ。ウクライナが勝って、ロシアが内部崩壊するしか道はないのか。
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