今の物価上昇をどう見るのか、日米の差は大きい。世界の中央銀行が一様に量的緩和策を採用したが、海外ではインフレ回避に利上げ、 米は利上げで長期金利4.35%、一方日本はいまだYCCの見直しはしたが基本的には緩和維持政策で長期金利は0.67%と金融政策で大きな違いが出ている。
その違いは、米国では緩和終了後「市場の手」にゆだねインフレになったたが、日本はいまだ「日銀の手」に任されて賃上げを伴う理想的は物価高ではなく、海外に比べ経済が低迷していることではないか。
お互いに物価上昇2%を目指し、米国はインフレ抑制、日本はデフレ脱却か。
新聞報道を見ると米国はサービス業をはじめ経済は強く、雇用も安定、さらなるインフレも懸念されるが「市場の手」に任された結果か。
一方日本は、日米金利差が円安に、輸入品、エネルギーの物価高で国民の生活は苦しい。
市場にカネをばらまいているがどこに行っているのか。賃金上昇も物価高には勝てず、個人消費は伸びていない。銀行にある資金はどこに行ったのか。住宅ローンは伸びているが設備投資はパッとしない。米国では海外の生産設備が国内に戻ってきたというが、日本はどぷなのか。中国からベトナムなど供給先を東南アジアの他の国にうつしただけか。これじゃ雇用も上がらない。
どう見ても「日銀の手」に任されている。日銀の持つ国債残高は半分を占め、1%利上げになると元利払いは約4兆円になるというし、金融機関が日銀の預金口座に持つカネは470兆円ともいう。利上げにでもなれば日銀は債務超過で日銀経営に大きく影響する。
こんなこともわかっているのか、市場は様子見の動きをし長期金利も0.67%だ。万一利上げにでも持っていけば政府、日銀共に大きな負担になる。今の段階で利上げは禁物なのだ。
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