プリゴジン氏が搭乗の樹型ジェット機が撃墜されたというニュースが駆け巡っている。NO2のウトキン氏も同乗していたというから6月の反乱の粛清ではないか、プーチンが素早く弔意を発表したことからも関与が疑われる。
反乱行為で一時和解していたと思われたが、「裏切者は許せない」というプーチンの意向か。何が要因か素人にはわからない。最近の言動が引き金になったとメデイアは言う。
プリゴジン氏はジョイグ国防相らを批判していたし、弾薬が足らないと声高に訴えていた。だから現地で戦っているのに国防TOPは何をしているのかとプーチン体制を批判していたのだ。
あのモスクワへの行進は何の抵抗もなく200㎞手前まで達したが、何があったのか急反転し引き返した。ロシア人との戦いを回避したというが、これをきっかけにプーチンの求心力は落ちた。
プーチンのウクライナ侵攻を真正面から批判したことになるし、引き返す時のプリゴジン氏の乗る車にロシア国民が駆け寄り握手する姿は反プーチン的行為に見えた。
プーチンはウクライナに侵攻する時、「ウクライナの親露派国民が迫害を受けているのを助けるため」「NATI拡大を阻止するため」などロシア人保護と安全保障のための侵攻と主張していた。
ところが、侵攻もウクライナに抵抗され成果が出ない。そのうちに民間施設、攻撃してはいけない重要施設までミサイル攻撃し多くの民間人を死傷させた。撤退した地域には塹壕をめぐらし地雷を埋め復興に大きな支障をきたしている。
原発施設の占有やダムの破壊で広い地域を水浸しにし、多くの国民の生活に支障をきたす結果になった。これでは親露派国民の保護でもないし、スウェーデン、デンマークのNATO加盟で逆に安全保障上厳しい事態になっている。
現地に送り出す兵士の不足、兵器や弾薬の不足はイランや北朝鮮に支援を依頼する羽目になっている。
それでも国際間での支持を広めるためにBRICSでの加盟国拡大を狙っている。プーチン曰く「BRICSの理念「平和」「協力支援」「お互いの利益尊重」で団結すれば欧米の加盟国とも対峙できる」というのだ。今34か国だが後20か国も加盟を期待しているというのだ。
しかし、このプーチンの言うBRICS理念も今は反故になっているのではないか。経済支援、エネルギー問題で加盟する国もあるだろうが、今回のプリゴジン氏らへの粛清はBRICSのTOPらに違和感を抱かせる結果にならないか。
「経済支援は助かるがウクライナ侵攻は止めてほしい」というのが彼らの本音ではないか。
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