2023年8月14日月曜日

今日の新聞を読んで(633):小沢さんの「三度目の政権交代」に国民は期待するか

往年の小沢さんを知っているものは小沢さんの「3度目の政権交代」発言を信じるか。小沢さんは権力の塊のような人で、せっかく新政権を樹立してもすぐに主導権争いを起こし、政権がまとまらず、潰してしまう。「壊し屋」としてのイメージが強い。

一方、若いお人にはどう映るか。最近の岩手県での選挙結果でも力が落ちている。先の衆院選では比例区で復活というから、小選挙区では敗れた存在なのだ。

その小沢さん3度目の 政権交代を目指し、まず直近の岩手県知事選で直弟子の達増現知事の当選に力を入れている。

国会でも小沢派閥とみられる「一清会」を立ち上げ15人が集まった。「野党一本化で政権交代実現」の有志の会立ち上げにおは53人が集まったという。

しかし立憲民主の泉代表とは考え方が違う。国民民主の玉木さんとも考えが違い、むしろ代表選で対抗馬となる前原さんと同じ考えか。統一候補の樹立が前提だ。

小沢さんの政権交代の経緯を見ると、1回目は非自民、非共産の8党連立の細川政権を立ち上げた。その時小沢さんは自民党から離党し、新生党を樹立、代表幹事に就任し、権力を握った。

政治改革では中選挙区制から小選挙区比例代表制を採用し2大政党でいつでも政権交代できる政界を狙った。そして財政再建策では国民福祉環境税を提案した。真夜中での発表で、驚いたが背後に大蔵省、小沢さんの影がちらつく。官房長官の武村さんは蚊帳の外、一気に政権崩壊へと転がり落ちる。260日の短期政権だった。

2回目は、3年の短期政権に終わった民主党政権だ。小沢さんは党の幹事長で官邸で鳩山総理、党では小沢幹事長の権力の二重構造は後々まで政権を揺るがした。菅総理は「小沢さんには静かにしていてほしい」と発言し内閣支持率が上がったほどだ。

民主党政権も財源の保障もない公約の大風呂敷、権力の二重構造で国民の信頼は離れていった。

小沢さんがもう少し我慢していればどうなったか。

こんなことではもうこりごりとみる国民は多くないか。一時の夢も小沢さんの強情で消滅するのだ。

立憲民主も国民民主も、何故民主党で一緒にやっていけたのか。今のように仲たがいした状況だからこそ安倍元総理に「あの悪夢のような民主党政権・・・」と馬鹿にされるのだ。

民主党政権も安倍政権とは違った評価できる点が多くないか。政治面、経済面で評価出来る面が多いはずだ。野田さんが言うように安倍政権時の「光と影」を検証し小沢さんがいなくてもよかった点を検証すべきではないか。



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