朝日新聞 2023.8.10 |
折しも台風6号の接近で8日の長崎での平和祈念式典が縮小し屋内開催になったが、11時02分、雨降る長崎の市内で黙とうする市民の姿に心を打たれた。本当にこの大災害・原爆被害にあわなければできない姿と思った。
鈴木市長の平和宣言を読んでみた。その中から、被災者でなくなるまで核の脅威を訴えた谷口さんの言葉、日本政府、国会議員への訴え、そして私たちへのメッセージは忘れてはいけない。
谷口さんは「過去の苦しみを忘れ去られつつあるように見える。私はその忘却を恐れます。忘却が新しい原爆公邸へと流れていくことを恐れます」という。全く同感だ。
今のプーチンを見ると、プーチンは原爆の被害を知らない。ウクライナとの戦争で戦況が不利になると「核の使用」をほのめかし欧米をけん制する。
この長崎、広島での原爆投下で一番苦悶しているのは、トルーマンをはじめアメリカの関係者、E=mC2で有名なアインシュタインをはじめとする理論物理学者、そして長崎、広島で被爆した方たちだ。それ以外の人たちは8月が来ると思い出すのか。
鈴木市長は日本政府、国会議員にも訴えている。
核へ伊尾木禁止条約の締結国会議にオブザーバー出席し、1日でも早く条約の署名、批准を訴えている。そして平和憲法を守り、この地球の軍縮と緊張緩和に外交努力を訴えている。しかし岸田総理のメッセージにはこのことは一言も触れていない。
岸田総理はG7開催地に何故、広島を選んだのか。軍縮、核拡散防止など高尚な目的はなく、ただの出身地であり、広島県民に自分の力を見せつけようとしたのか。原爆資料館の訪問ではバイデンアメリカは異議を唱えたようだ。いろいろあったと聞く。
ただ、カナダのトルドー首相だけはじっくり見たいとひとりで資料館を再訪したという。い一番効果があったのはカナダ首相なのだ。
そして私たちへのメッセージは、一度立ち止まって考えよう。核兵器は殺人的兵。被害の実態を知ることが核兵器のない世界への出発点であり世界を変えていく原動力になりえるというのだ。
長崎、広島の被災者の方々の経験談は核兵器縮小への唯一の方法かもしれない。
今、プーチンは「確保し用をほのめかし戦況を有利にしようとしているが、核兵器の悲惨さを訴え続ければプーチンだって核使用は控えるはずだ。 ただ普通の人間であれば・・・。
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