2023年8月29日火曜日

近大、東洋アルミの開発しているトリチウム除去技術を何故、支援しない

 福島第一原発トリチウム放射性汚染排水の処理と放出が始まった。まだ開始し早々だから検出する可能性は薄いが、今後30数年にかかって放出するのだから気の遠くなる話だ。しかも今も新しい汚染水が出ているのだ。

政府、東電はALPSという海外の技術でトリチウム以外の放射性物質は除去できる装置を使っている。

ところが、日本でも近畿大工学部、東洋アルミなどのグループが2018年にトリチウム分離に成功しているのだ。東洋アルミの5ナノメートル以下のアルミフィルターで吸着させ回収することで100%除去できるという(近畿大HPより)。

排水中に含まれるトリチウムは極めて低濃度なので蒸留法や電解法では難しいらしい。

グループは政府や東電に支援を訴えたが、何故か拒否されたという。中国など現在運転中の原発は福島第一原発の数10倍というトリチウムを含んだ排水を放出している。だから日本以外でもこの技術の採用の可能性はあるのだ。

このほかにも東京理科大や富山大学も研究中だという。近畿大グループの技術も支援することにより日本の技術として世界に採用されるチャンスではないのか。

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