2023年8月4日金曜日

インフレで米国、欧州と日本は認識の違いでは:IMFさえ日本に「引き締めに備えよ」と警告する

 FRB, ECBはインフレ2%以上のためにインフレ抑制のために利上げを実施するが、日銀はYCCで1%容認するも金融政策の基本は変更しないという。日本もインフレ3.3%で目標の2%を超えているが認識の違いらしい。

FRBは今年6月3.0%(昨年6月9.1%)、エネルギー価格の下落が主因で低くなっているが、サービス分野では人手不足でインフレの傾向がある。そのため0.25%利上げし政策金利5.25~5.5%に。

ECBはインフレ2%以上の5.5%で政策金利4.25%を確保。インフレも10.6%から5.5%に抑えることに成功している。

日本はどうか。6月には3.3%、15か月連続で2%を超えている。しかし、賃上げや景気回復での物価上昇が見通せないと評判の悪いYCCは1%まで容認することで緩和策継続するという。23年度は物価上昇も2%台だが、24,25年は物価上昇も弱いと見ている。黒田総裁時と同じ判断だ。

今年の賃上げも経団連が3.99%を公表した。しかし中小企業は厳しい。時間給も1000円がやっと、これでは年収200万円で生活は厳しいのが現状だ。今の物価上昇は金利差による輸入品の物価高が大きく影響している。

このままでは日本も原因はどうあれ、インフレの危険がある。IMFは日本に「引き締めに備えよ」と警告する。

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