2024年4月24日水曜日

能登半島地震にみる:予知ではないが、何か前兆があったのか

 能登半島地震は甚大な被害を及ぼし、復興予算も今年度予備費約1400億円と追加したが今までの予備費を合わせると約4000億円になる。広範囲での液状化、側面流動など地盤も悪く復興には時間がかかりそう。

処で、能登半島地震はどんな地震だったのか。

読売新聞(2024.4.22)に「繰り返す「能登地震の記録」」という記事によれば、加賀藩史料や寺社、旧家の古文書から注目すべき情報があったという。

それによると、1729年、享保14年珠洲市でM6.6と今回の地震と同じ内容の地震が発生していたというし、1741年、寛保元年には北海道南西沖の渡島大島大噴火の際の大津波の影響、1833年、天保4年にはM7.5の巨大地震で10mの津波で被害を受けていた。

能登半島地震とは関係がないが、能登半島は昔から大きな災害を受ける歴史が、古文書などから知ることができるのだ。

古文書調査のできる専門家は各地域の藩の記録、日記、神社の資料などから今までわかっていない地震の記録を探すべきだ。子にも調査に資金援助すべきではないか。南海トラフ地震では調査も積極的で新たな事実がわかり震源域の拡大の要因になっている。

一方、予知あるいは、前兆があったのか。いつも巨大地震の後調査で「こいうこともあった」という報告があるが、今回の能登半島地震はどうだったか。

今回も日刊ゲンダイWeb版で京大・梅野先生が、電離層の異常を報告している。岩盤に含まれる水分の挙動で地表の電圧が上がり、通常は300㎞上空にある電離層が地震前に20㎞下がるというのだ。

3.11東北地方太平洋沖地震、今回の能登半島地震でその前兆が見つかったという。M7クラスの地震では1~2時間前に予測できるという。

電離層、FM電波異常はは八ヶ岳天文台の研究者も研究している。今回はどうだったのか。

測量学の権威、村井先生もGPS測定での地殻変動を地震予知に応用して、週刊ポストで報告している。4cm以上の沈降、隆起は異常と判断している。今は10cmに近い異常も検出し警告している。

井戸水の異常はどうか。学会では唯一前兆現象と考えられていたが、今は余り聞かない。以前は地震前後に枯渇したり、水位が変わった報告もされていた。

東京では小学生が科学の研究で毎日校庭の隅に設置したゥ井戸水の水位、色の変化などをチェックしているらしい。首都直下地震などに役立てばいいのだが。

東京でも古い家では井戸があり「震災時は井戸水をご利用ください」と塀に表示している家屋もあるが、だんだん無くなってきた。

震災時に井戸水の供給ができなくなる場合もある。都の公園などに井戸を設置するとどうか。近くの老人クラブに水位の測定を委託するのだ。

このほかにも、大気中のイオン濃度、ラドン濃度、樹木の電流の流れなどで地震予知を研究している専門家もいるが今回はどうだったのか。



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