2025年4月27日日曜日

今日の新聞を読んで:対米自立外交68%、対日防衛懐疑77%、考えてみよう「価値観」を

 朝日新聞(2025.4.27)の本社世論調査と読売新聞(2025.4.27)「明日の香[トランプ現象]」は我々日本の外交を考えるにあたってどういう「価値感」で考えるかのヒントにもなる内容だと思う。

米国とどう付き合っていくか、今後も頼れるのか。

日本が米国を頼るのは日米同盟で日本の安全が保障されていると考えるからで、自民党政権は政権基盤をそこに求めている。新しく総理に就任するとすぐに訪米し大統領と会談するし、日本周辺で何かあると米国と相談することが続いている。

しかし今、トランプ大統領は「米国は日本を守るが、日本は米国を守らない」と言い出したし、貿易赤字会長のために高関税のかけないが始まった。うまくいかないとみると一時停止やディールで二国間調整に走る。

4か月前に同盟国、。友好国とギクシャクな関係になり、欧州では脱米国の動きが始まった。

朝日新聞の世論調査で、日本人の考えがあらわになった。対米外交では「なるべく自立した方がいい」が68%、「なるべく従った方がいい」の24%を大きく引き離し、いざという時、米国は本気で日本を守るかとの問いに「そうは思えない」が77%、「守ってくれる」の15%を引き離す結果だ。

米国と距離を置こうとしているのかと思ったが、逆に中国や東南アジア国と連携を強化すべきかと問うと「反対」が66%、「賛成」が16%だ。

やっぱり、自由主義、民主主義政治を考えると米国頼みだが、今はトランプ外交でギクシャクしている特異な環境にあるのか。4年間待てばまた以前のような米国に戻ってくれるのか。

一方、中国はトランプ高関税を反対し不思議なほど真っ当な考えを主張し、脱米国の間隙を縫って勢力を増そうとする。尖閣諸島での領海侵犯、日本近海での海洋調査、けん制飛行を続ける。とてもじゃないが中国とは合わないようだが、政治家は中国寄りもいるのだ。

そんな時読売新聞の「あすの考 [トランプ現象]」は参考になる記事だ。京大名誉教授の佐伯先生の「米主導没落 文明並立へ」の内容だ。最後に「この際 私たちにとってどういう価値観が大切なのか、どういう価値観の下で落ち着いた暮しができるのか、ということを考えてみてはどうでしょうか」と先生は提言する。


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