2017年9月19日火曜日

今日の新聞を読んで(103):揉める野党共闘、何故共産を嫌うのか

自民党政権に対抗するには野党共闘しかないが、共産を入れた4党共闘ではうまく行かないようだ。どうして共産との共闘はダメなのか。民進党には前原さんを始め保守系には反対が多く離党の動きだが、肝心の前原代表からして反対、最大支持団体の連合も反対だからどうしようもない。

前原さんも志位さんも「理念、政策の一致が共闘の原則」と言うには当然だががんじがらめの一致は無理だ。取り敢えずは重要課題で大まかな一致を見るべきではないか。

民主党では共産党との共闘に反対し10人ほどが離党すると新聞で報じていたが、離党者が出ることによって党内の統一が進む期待が持てるのではないか。共産との共闘反対者は細野/若狭グループで国民に信を問えば良い。

でも前原さんは自分の選挙区事情もあるのではないか。私も大学時代に京都にいたが、京都は革新系、共産党が強い選挙区だった。当時の蜷川虎三知事は中央への「お願い」は一切しなかったようだ。前原さんも共産党候補と闘っている歴史があるのだ。ここで共産との共闘となると自分の選挙が混乱する。

一方で、地方によっては共闘を歓迎しているようだ。前原新代表就任で各党への挨拶回りをテレビで見ていたが、共産党はコーヒーを出して歓迎、志位さんが共闘を呼びかけた。前原さんは慎重姿勢だったが、松野さんはすかさず「しましょう」と即答していた。

何で共産党は嫌がられるのか。

昔は「革命」などを標榜していたようだが今はそんなに極端ではない。昔の闘志が極端な発言をする。民主党政権時、仙石官房長官が自衛隊のことを「暴力装置」と発言し顰蹙を買っていたことがある。

赤旗などで使っている用語は難しく階級社会、革命のイメージが濃いが目くじらを立てて嫌忌することはないだろう。共産党のトップはブルジョア的だ。テレビ討論や街に張られたポスターを見ても政策がぶれず良い主張をしている。

だからこそ各党が共産党を警戒しているのだ。今回の総選挙も自民の批判票を受け入れるのは共産党ではないかと言われている。そうかも知れないのだ。

一方で新聞報道では予定されていた民進、自由、社民の3党党首会談がキャンセルされたという。理由は何かと探がしてみたら社民党が反対したらしい。しかし、社民党は選挙の度に議席を減らし消滅する政党だ。犬猿の仲だった前原さんと小沢さんが接近しているらしい。豪腕小沢さんに何か秘策があるのか。

今まで各選挙区で必ず候補者を立て、2~3万票を獲得してきた共産党の地域での運動は見逃せない。共産党だけでは次点以下だろうが野党共闘になると互角に戦え、政権交代の希望も出てくるのだ。

何とか連立政権を願っているのだが。

何の実績もない新党への期待もあるようだが危険だ。細野さんのグループ、若狭さんのグループ、小池新党、離党し新党結成してもうまく行かない。離党者の支持組織も脆弱だし、既成政党から対抗馬を立てられれば当選は覚束ない。

何かで読んだが、生活弱者はこういった時代には弱者の味方より強い政治家、政党を選ぶらしい。若者や高齢者が自民党政権を支持するのはそのためらしい。

信頼出来る政治家、信頼出来る総理、信頼出来る内閣は皆の望む所だ。民進党も世論調査で自民党政権を「他の内閣よりマシ」と言わしめないようにイメージ刷新に努めるべきだ。そのためにはゴタゴタは御法度だ。


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