2017年9月29日金曜日

政権選択?:「希望の党」よ 「「風」と共に去りぬ」にならないか

今回の解散・総選挙は、政権選択の機運になってきたが、小池新党「希望の党」よ!「「風」と共に去りぬ」になる恐れはないのか。メデイアがあまりにも「希望の党」を煽り、民進党との合流に至っては国民は本当に日本の政治を「リセット」出来ると錯覚をおこし支援しても肝心の野党第一党の民進党は解党合流でも参議員などは残るという曖昧さで、余りにも中途半端な状況となっているのではないか。

歴史のある民進党(一度は政権についた民主党)を解党できるパワーが小池さんにあるのか。有権者はメデイアが煽るので「風」に乗らなければ取り残される恐怖感に恐れているのではないか。

28日、所用で行った岡山からの帰り新幹線で電光掲示板のニュースを見ていた。「衆議院解散される。冒頭解散10月22日投票」「野党共闘挫折」「共産党   希望の党の候補者に対抗馬」「民進解党 希望に合流」「消費税、憲法改正が争点」「安倍一強の是非を問う」などが次次に流れ写された。

でもこの小池フィーバーにブレーキをかけるメデイアはないのか。民進党解党に異議を唱える記事は見当たらない。

小池さんは変なことを言っている。「合流とは考えていない」「そういう人は申し込んでこない」と記者会見で言う。80人の民進党衆議員のうち、要は保守系は歓迎するがリベラル系は御免と言うことなのだろう。

夜のテレビニュースでリベラル系議員が緊急会合し、全員で合流に向けていこうと言うことらしい。民進党のゴタゴタの要因は保守vsリベラルだったことを考えると小池新党は拒否するのか。

ところで小池さんの身辺調査は大丈夫か。自民党、官邸のやることは脅威を感じてきたら潰しにかかり「政治とカネ」などスキャンダルの情報を調べ週刊誌に情報提供することなどが考えられる。

小池さんばかりではない。希望の党の役員が決まったら幹事長あたりのスキャンダルを掘り起こせば希望の党は出鼻をくじかれたことにもなる。

小池さんは今、自分がやらなければと有頂天になっている。警戒すべきだ。
今回の選挙ではある程度の議席を得るだろう。東京選挙区では25議席中22は取れるとみられている。都議会議員選挙の延長線上だ。でも全国を考えると地方政党の姿を浮き彫りにする。

政党名発表の記者会見では14人の現職議員が顔を見せているが、「訳あり」で「生き残り」を懸けた議員ばかりだ。選挙区で落選し比例で復活した議員が選挙区を持つと当選するとでも言うのか。

今まで民進党で闘ってきた議員が同じ選挙区で今度は「希望の党」で自民党と闘う。どの面下げて選挙民、支持者に対面するのか。今まで選挙で手足になって動いた県議などはどう考えているのか。

小池さんだって都知事としての仕事を評価されているのか。

確かに東京オリンピックでは建設費や計画で都民に問題点を示した功績は大きいがまだ予算で解決していない問題もある。豊洲移転問題は築地再開発も含めた玉虫色の解決をするらしい。

都民ファーストの会は議会運営で素人集団、小池知事の政策をチェックする機能にかけ小池一強を許すことになりそうだ。おまけに代表選で不可解な選出が行われガバナンスの欠如をさらけ出した。

今回の希望の党で代表についたことで「都知事か国政か」が問われる結果になりそうだが、知事の仕事もしていない段階で国政に出るなんて問題外だ。確かに石原さんは週に2日しか登庁しなかったというから官僚機構がしっかりしているから8割方はほっておいても都政は遅滞しないのだろう。しかし逆に特別職の横暴で問題をさらけ出し、小池さんの攻撃の材料になってしまった。

小池さんは今後の動きをぼかしているが、有頂天になったら大きなしっぺ返しを食らうことになる。

そして、民主党政権で大きな役割を演じていた優秀な人材は、希望の党との合流でどう動くのか。

風しか吹いていないような小池新党「希望の党」に参加し、希望の党の経験不足を彼らが補うことになるのか。だとすると反自民党・安倍政権の小池さんに加担し、日本の政治を「リセット」することになるのか。それで彼らは満足するのか。

前原さんは合流せず、無所属で出るという。他の実力者、野田さんや岡田さんはどうするのか。どう見ても小池さんとは格が上のこういった人たちがどう動くか。注目だ。


そして希望の党が「「風」と共に去りぬ」にならぬように祈るばかりだ。

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