2017年9月25日月曜日

小池新党への現職議員の合流は、ただ本人の「生き残り」を懸けただけでは

まだまだ「風」の吹く小池新党への現職議員の合流は、ただの本人の「生き残りを懸けた」だけの動きで政策、理念など二の次ではないか。そうだろう。政策、理念などどうでもよいのだ。小池新党も保守系だ。情報公開、賢い支出など自民党政権に欠けている政策を打ち出せばよいのだ。そこが野党系と違う。

小池新党「希望」への現職議員の合流は、民進党離党組ばかりかと思っていたが、メデイアの報道で「日本のこころ」代表や自民党の副大臣が合流、更に民進党の松原議員まで検討しているという。

また特徴として自分の選挙区を持たない比例区議員が多いではないか。既成政党にあって小選挙区では公認されず比例で順位も後の方とか、滑り止めで並記し比例で復活と言うと次の選挙での「生き残り」は覚束ないのだ。

必然的に候補者が集まりにくい新党で選挙区を確保した方が議員としてのやりがいはあるだろう。

でも政党を渡り歩く議員に有権者は信頼が置けるか。政党に力があり、きちんとした組織が割り当てられると「落下傘」候補でもやっていけるが組織も無く、ただの風頼りでは東京選挙区はよいとしても全国となるとどうか。

今朝のNHK ラジオニュースを聞いていて驚いた。民進党で拉致被害者関係の委員長をやっていた松原仁議員が離党を検討しているというのだ。この選挙区は私の済んでいる東京3区で、自民・石原宏高、民進・松原仁さんがいる。先の選挙では石原さんが当選、松原さんは比例区復活だった。今回は石原さんを落選させるために小池新党で候補を立てると言われている。下馬評でも小池新党が候補を立てれば当選するそうだ。すると石原さんは自民比例区で復活ということになれば民進の松原さんは落選だ。

松原さんは「生き残り」を懸けて民進を離党し小池新党から立候補すれば議席を守れる可能性は高いのだ。いまのまま小池新党を相手に闘えば負けることが考えられる。

東京選挙区25で22は小池新党がとるだろうとみられている。どの選挙区も戦々恐々だ。平素から組織固めをやっている自民党候補者だって危ないのだ。
今の小選挙区比例代表制は問題が多い。政党の獲得票数が多い場合は比例区の候補者を増やせばいい。小選挙区で当選が覚束なければ比例区と並記すればいい。政党のご都合主義で如何様にもなる制度だ。

したがって比例区議員は地元を持たないので政治活動も張りが出ない。当然「生き残り」を懸けて選挙区を獲得しようと動くのだ。

でも政党を渡り歩くのも問題だ。いままで離党→新党結成してもうまく行かず無所属を経て復党という動きもある。自民党の二階派がそういう議員を集めて勢力を高めようとしており顰蹙を買っている。


有権者はしっかり候補者を評価し投票すべきだ。議員の不祥事が発覚しテレビで地元の有権者が「恥ずかしい」「申し訳ない」とコメントしている場面を見るが、不倫や不祥事を起こした議員が「頑張るのでご支援を」と地元で支持者に訴えていたが首をかしげたくなる。

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