2018年10月31日水曜日

新車への買い換え時期だが:「車を持つ価値」か、「持たない知恵」か


現在所有している車が12年過ぎ買い換え時期になり後2年で決めようと思うがカーシェア-システムも普及し、「車を持つ価値か」、「持たない知恵か」を考えなければならない時だ。

そんな折、朝日新聞(2018.10.30)の経済気象台で「車の販売、減る主因は」という記事が目に止まった。

それによると、自動車販売の経営者が「シェア-サービスの普及により車の販売台数が減っていくとみているが、新技術、新システムという得体の知れない変化に怯えるより、実は人口が減っていくという確実な変化こそ販売減少の主要因だ」と人口減少の対策を自動車産業に求めている。

これは古くから言われていることだ。若者の車離れ、若者世代の減少が社会現象になり車の需要が減っている。そのため自動車産業は海外へ進出し、アメリカなどとは経済摩擦の原因にもなっている。

特に地方では移動に車は必要になるが、都会に住んでいると交通機関が発達していて余り車の必要性は感じない。イベントなどでは車の渋滞を回避するために「公共交通機関の利用」を訴えている。

東京では車を持つにも駐車場の確保が大変だし最低でも月2万円はかかる。この維持費は問題だ。一番重要なのは車を所有するためのコストだ。

私が持っているのは12年目のクラウンでその維持費を計算してみた。車の保険代、平均ガソリン代、車検代、車本体の減価償却(定額)、駐車場は不要という条件で計算すると年間665500円、月額約55,000円になる(年間2回、オイル交換やタイヤのローテーションもなっているが月に約1000円、これに駐車代を入れると月に2万円となる)。

これをカーシェアリングで計算してみよう。

近県に日帰りで旅行すると24時間パック8230円+16円×走行距離になる。私の場合往復260kmを走るので12,390円となる。日帰りが無理で3日間借りるとすると60時間パックがあるそうだ。20,000円だが諸々入れて約23,000円になりそうだ。ガソリン代、保険料込みと書かれている。レンタカーの場合は満タンで借りて満タンで返す事になっているがどうなっているのかは詳しくは分からない。

車を使う目的は3日間の利用だから車を所有している場合の約55000円とカーシェアリングで60時間パックの場合は約23000円の比較になる。目的地でレンタカーを借りた時にどうなるかだが、1週間借りて10万円かかった例がある(電車代は別)。

便利さも問題だ。自分の車なら勝手気ままに使えるが、カーシェアリングやレンタカーだと借りたり返したりで近くにステーションがないと不便でレンタカーは営業中でないと返せない。カーシェアリングも借りたり延長する場合は他のお客様の都合によるらしい。

結局は、街中をチョコチョコ運転するのはカーシェア-もメリットがあるが、数日間の長く使用する頻度が大きい場合は、所有した方がメリットが大きい事になる。

家内と相談したら「まだ元気なので車を買い換えよう」と言う事になった。娘の家族が5人、私たち2人なので一緒に出かける時は7人乗りを考えてみた。プリウス、CX-8、ステップワゴン、セレナなどが候補に挙がっている。

でも孫達が大きくなると一緒に「どこかに行く」事など出来なくなるのではないか。そう考えると普通で良いのではないかという事にもなる。

デイ―ラーで車を見ると、安全対策、運転支援システムも進化している。今の古い車だってクルージングシステムが付いているが一度も使ったことがない。友人に聞いても使ったことがないと言う。新しい車で障害物に近づくと自動でブレーキがかかるシステムが付いているというので「塀に向かってやってみろ」と言ったがやらない。年を取るとなかなか新しい機能になれない。でも条件があるらしい、「30km程度でないと効果がない」と注意されたようだ。

駐車も自動で出来る。ボタンを押しているだけで自動でやってくれるらしい。年を取るとどうしても窓を開けて確認する。

車線変更するときに左右を見て車の接近を確認しなければならないが、ドア・ミラーに接近中の車があると表示が出るというシステムも付いている。

ほとんどの車種にコンパネに交通情報が表示される程便利になった。制限速度、交通規制まで表示してくれるのは便利だ。
そして自動運転システムも実用化が近いらしい。でもその前に無謀な「割り込み」や「煽り運転」などを防止できるようにして欲しいものだ。「煽り運転」が社会問題になっているが、私もドライブレコーダー「ドラドラ」を付けている。そして後ろに「ドライブレコーダー録画中」というステッカーを取り付けた。

しかし、どんなに便利になっても進化した技術を頼らず、自分で安全確認しながら運転するプライドが年配者にはあるのだ。



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