2018年10月14日日曜日

日米関係の行方:安倍ートランプ関係は国益を利するか、害するか


安倍総理はトランプ大統領との親密(?)な関係を強調し日米関係は確固たるものと言うが、本当に国益に利しているのか、逆に何の利もない、あるいは害するだけなのではないかと思える現状だ。

日本の総理は何故か米国大統領との関係、親密さをアピール、国内に自らの権力をアピールするが、本当にそうなのか。日本の総理が勝手に思っているだけでメデイアも政府の発表する情報を垂れ流し、その関係を吹聴しているだけではないのか。

最近のトランプ政権の2国間貿易、輸出入のアンバランスを改善するためにトランプ政権の打ち出す政策で「日本除外」はないのだ。大いなる期待外れである。

多国間交渉も「アメリカ第一」で反故にし、米国と相手国の2国間交渉を優先する。安倍政権は安倍―トランプの関係から日本の貿易交渉も除外してくれるだろうと楽観的見通しを持っていたが通用しないことが分かった。

トランプ大統領はビジネスライクなのだ。インドネシア・バリ島でのG20財務相・中央銀行総裁会議でもその動きはあった。

トランプ大統領は自国通貨のドル高に不満を持っている。特に中国・人民元の通貨切り下げに警告し中国を為替操作国という。

これが日本にも及ぶのだ。「通商交渉」に「為替条項」を要求するらしい。これを認めると円高ドル安になった時の金融政策の自由度が落ちるのだ。円安に向けた対応手段がなくなるのだ。

安倍総理はトランプさんが大統領に当選したとき、他の先進国首脳に先立ってトランプ詣でし、金箔の部屋で握手する姿を世界はどう見たか。安倍総理は「お土産」のゴールドのドライバーかパターをプレゼントしたそうだ。

トランプ大統領所有のホテルでの会食など優遇された。途中で北朝鮮がミサイルを発射する事態になっても即座にトランプ大統領は日本に寄り添う姿勢を示した。
日米関係は揺るぎないと思わせた。

ところが、トランプ大統領の「アメリカ第一」は先進国の協調路線に狂いが出て来た。G7はG6+1と一人浮いた存在になってきた。トランプ大統領は安倍総理を頼るが安倍総理は保護主義を警戒する。メルケル首相がトランプ大統領に詰め寄る姿が世界に流された。先進国首脳は自分の立場を分かっている。安倍総理のようにはしない。

世界の舞台でトランプ頼りは「まずい」のだ。

しかし、日本の総理はアメリカ大統領とのツーショットを流したがる。

中曽根さんはレーガンさんを自分の山荘に招き歓待した。レーガンさんは正座が出来ず苦労されていた。満足したのは中曽根さんだけだろう。

ブッシュさんの時だったか、総理との会談の時間が取れず他の閣僚と話しているところにヒョッコリ顔を出す演出をした。裏方はどんな小細工をしたのか。

麻生さんの時も時間がなくて日帰り訪米となった。そこまでしても支持率を上げたいのだ。

伊勢湾サミットでは伊勢神宮の入り口の橋のたもとで参加国首脳を安倍総理が一人一人出迎えていたが、最後はアメリカ大統領のオバマさんだった。2人で話しながら境内へ入っていったシーンがテレビで放映された。裏方は大変だったろう。分刻みでの到着、オバマさんを最後にする時間調整、良い迷惑だっただろう。

サミットが終わり、オバマさんが広島を訪問し世界に平和を訴えることになると、安倍総理は急遽予定を変更し同行して一緒に献花した。オバマさん一人が献花するシーンの方が世界にアピールする力はあったのではないかと考えた者だ。

それほどオバマさんを利用しながらトランプ大統領になると、今度はトランプだ。

トランプ大統領とは親友関係と言うが、頼み事をするときは「お土産」が必要なのだ。米朝会談で拉致問題をテーマにする事を頼むと4000億円とも言われる巨額な軍事費を貢ぐ。

今までの大統領は何も要求しなかったが、「イヤだ」と言えば巨額な「お土産」が来るとトランプ大統領はあざ笑った。安倍総理はどう感じたか。

もう貢ぎ物外交を止めたらどうか。アメリカとの2国間外交より多国間外交の質を上げたらどうか。安倍総理の外交も歴代総理と較べると多くなったようだが成果は今ひとつという。

中国とは世界のインフラ整備で戦う必要があるし、対北朝鮮ではトランプ-金会談と、他方で中露韓の3国会談で'けん制している。6者協議から5者協議に移ったようだ。日本は外されている。

一方、ロシアは北方4島のどこからかミサイル発射実験をするらしい。4党返還はプーチン提案で引き延ばされことになった。

外交のやり方に工夫が必要になってきた。安倍総理は外交が得意と言うが政府の流す情報は疑問をはさむ必要がある。




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