2020年8月20日木曜日

高校生棋士藤井棋聖の快進撃:定石に拘らず自らの戦法が勝因か

 18歳の高校生棋士藤井棋聖が居並ぶ先輩棋士たちを相手に快進撃を続けている。「あっぱれ」と言うべきところだが、先輩棋士たちに「どうなっているんだ、頑張れ」と言いたい。

私は将棋のことはわからないが、定石や今までの先輩棋士たちの重大局面での戦法をすべて知っている年配棋士が、定石などに関係なく天真爛漫な戦法で攻めてくる藤井棋聖に対応できないのが敗因ではないか。

ノーベル賞受賞者がよく言う言葉に「定説、教科書を信用するな」という。先輩で各界の重鎮たちが築き上げた説にも間違いがあるのだ。それに拘ると新しい発見は出来ないのだ。

朝日新聞(2020.8.210)の科学欄に「ABC予想証明できるか」で京大・望月教授の論文が認定後も議論が続いているという。

その記事の中で、PRIMS共同編集委員長の玉川教授が「IUT理論は複雑な機械のような構造で論理を追いかけるのに脳が疲れるという。

「従来の理論にどっぷりつかっている数学者ほど、蓄積された知識が妨げになる。初めて数学に接する学生のように一つ一つ学ばないといけない」と言うのだ。

藤井棋聖に立ち向かう先輩棋士たちも参考になる意見ではないか。




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